松山英樹、69発進!自己最少の好スコアで首位と4差16位


 ◆男子プロゴルフツアー メジャー第3戦 第119回全米オープン第1日(13日、米カリフォルニア州ペブルビーチGL)

 【モントレー(米国)13日=榎本友一】日本男子最多の米ツアー5勝の松山英樹(27)=LEXUS=が1イーグル、3バーディー、3ボギーの69をマーク。2アンダーで首位と4打差の16位発進とした。7年連続出場の大会初日では自己最少に並ぶ好スコアで、日本人歴代メジャー最高に並ぶ2位に入った17年大会初日以来のイーグルも奪取。幸先良く滑り出した。6アンダー、65で回ったジャスティン・ローズ(38)=英国=が単独首位。

 風が吹き難度が上がった海沿いのコースで、大会5年ぶり2度目のアンダーパー発進を決めた。全米オープン初日では、自己最少スコア69にまとめた松山。大会3連覇を狙うケプカ(米国)らと並ぶ16位発進を「良かったと思いますね。欲張っても仕方ないので。明日以降、頑張りたい」と納得の表情で振り返った。

 「悪くはない」というように、大舞台で今季課題だったティーショットが安定。条件の良い早朝スタートだったこともあり、ショットで小さなグリーンをとらえてチャンスを量産した。それでも16番、17番、5番では3・5メートルのバーディーパットを外した。今大会は、不規則に転がるポアナ芝。18番では3パットのボギーを喫した。「自分の打ちミスもありますし、それを修正できたら」と、さらなる“伸びシロ”も自覚している。

 2位に入った17年大会の再現を予感させる“一発”も飛び出した。580ヤードの14番パー5だ。グリーン手前36ヤードの花道からのウェッジでの第3打は、手前からグリーン上を転がってカップに消えた。観客席からの大歓声を浴び、右手をあげて応えた。「狙って打っているわけじゃないので。入ってしまったので『あらら』みたいな感じで。2メートルくらいに寄ればいいな、と思っていたけど、歓声が大きくて、どうしたんだろうと思ったら入っていましたね」。全米オープンでのイーグルは、17年大会第1ラウンド(R)15番のチップイン以来となった。

 大会で5年ぶり2度目のアンダーパーでの滑り出し。“鬼門”のメジャー初日でスコアをまとめた。先月の全米プロまでの過去27度の出場で、初日の平均スコアは71・81で4日間ワーストだった。第2Rは午後スタート。グリーンは荒れ、風も強まる難条件が予想される。「やることは変わらないと思います」と松山。頂点だけを見据え、クラブを振り続ける。

 ◆松山のメジャーでの平均スコア 5月の全米プロまで27回のメジャー出場。4大メジャー4日間の平均スコアは第1Rが71.81で最も悪い。第2Rは71.22、第3Rは71.43。最終Rは最も良い70.39となっている。

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