宇喜多飛翔、個人4位発進 世界一へ日本引っ張る


67をマークした男子の宇喜多飛翔(大会提供)

67をマークした男子の宇喜多飛翔(大会提供)

 ◆報知新聞社後援 2019トヨタジュニア ゴルフワールドカップ(18日、愛知・中京GC石野C、男子6843ヤード・パー71、女子6130ヤード・パー72)

 第27回を迎えたジュニアゴルフの国別対抗世界選手権が開幕した。15か国で争う男子は、4年ぶりの優勝を目指す日本が首位と4打差の2位で初日を終えた。宇喜多飛翔(つばさ、18)=関西高3年=が個人でも4位となる67をマーク。チームの“クール担当”が好発進の立役者となった。連覇がかかる女子は1人もアンダーパーで回ることができず、首位と4打差の4位と苦しいスタートとなった。

 67の好スコアにも宇喜多は落ち着いていた。「今日はアイアンが良かった。パッティングも良かったのがスコアにつながった。緊張もせずいつも通り」。16番パー5で8メートルを沈めたイーグルに加え、4バーディー(2ボギー)。それでも「ゴルフではテンションが上がることはない」と話すように、チームの“クール担当”として団体2位発進にも冷静に振る舞った。

 意外な才能も発揮した。ホールアウト後、チームメートと共にクラブハウス内に設置されたトヨタのレーシングシミュレーターに挑戦。タイムトライアルでは、これまで体験した出場者の中でダントツのタイムを記録し、同社の担当者に「宇喜多君はすごい。軽く説明しただけなのにすぐにのみ込んで、さすがアスリート」と言わしめた。ちなみに先祖は、天下を取った豊臣秀吉に重用された武将・宇喜多秀家の可能性があるという。「父や祖父が途中までさかのぼって探したらしいんですけど…」と詳細は判明していないが、4年ぶりの優勝には「サムライ魂」も必要なはず。最後までクールに、チームを“世界統一”まで導く。(筒井 琴美)

最新のカテゴリー記事