◆女子ゴルフ日本女子アマチュア選手権第3日(27日、愛媛・エリエールGC松山=6536ヤード、パー72)
4位で出た西郷真央(17)=TEAM KGAジュニア=が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算12アンダーで首位と2打差の2位へ浮上した。国内男子最多94勝の尾崎将司(72)=I.S.T=のまな弟子は、師匠の金言と姉弟子・原英莉花のツアー初優勝を励みに、21世紀生まれ初の大会制覇に挑む。69で回った和久井麻由(18)=JGAジュニア会員=が、14アンダーの単独首位で完全優勝に王手をかけた。
西郷が令和最初の日本アマタイトルを射程に入れた。断続的な風雨の難条件の中、得意のアイアンでピンを攻め、3つ伸ばした。主要タイトルや代表経験のない17歳は、最終日最終組に向け「自分のできるゴルフをしたい。頑張ります」とほほ笑んだ。
ジャンボ尾崎アカデミーの1期生。緊張しやすい性格を師匠に相談すると「俺でも緊張する。君も重圧に打ち勝ててきたから、今があるんだぞ」と金言を授かった。姉弟子の原は今月の国内ツアーで初優勝。親交もあり「刺激になっています」と目を輝かせる。
千葉・麗沢高3年生。昨年大会覇者・吉田優利の後輩で、同じ高校出身者の2年連続優勝となれば第61回大会で初。プロテストも受験予定のため勝てば1次、2次が免除となる。「頭の片隅にはあります」と、身長158センチの“千葉の西郷どん”が歴史を塗り替える。(榎本 友一)