◆ゴルフ 日本ジュニア選手権兼東京五輪テスト大会第2日(15日、埼玉・霞ケ関CC 男子15~17歳の部=東C参加120人、女子15~17歳の部=西C参加78人(男子12~14歳の部=西C参加50人、女子12~14歳の部=西C参加52人)
20年東京五輪のテスト大会を兼ねて行われた。五輪ゴルフを管轄する国際ゴルフ連盟(IGF)のピーター・ドーソン会長らが「間違いなく来年の五輪は素晴らしいものになる」などと準備状況を高評価。日本女子42年ぶりのメジャー制覇を遂げた渋野日向子(20)=RSK山陽放送=の出現を大歓迎した。東京五輪組織委は今大会でのテスト項目などを説明。今回は試せていない、選手や観客の輸送については「大きな課題」と対策を練っていく。
IGFが東京五輪の成功に太鼓判を押した。今大会の視察に15人が来日。ドーソン会長は「とにかく順調に準備は進んでいる。間違いなく来年の五輪は素晴らしいものになると思う」とうなずいた。
懸念される猛暑については「ゴルフの大会として見れば決して珍しいことではない。マレーシアやメンフィスなど、世界中同じような気象条件でやっている。観客の暑さ対策をしっかりやっていきたい」と話した。16年リオ五輪ではジカ熱の脅威などで男子のトップ選手は出場辞退が続出。「来年は素晴らしいフィールドになると思う」とハイレベルな戦いを予想した。
コース設定については「良いスコアが出て面白かったねというコースを考えたい。おおむねピン位置も見えてきた。グリーンの硬さと速さを(男女の)2週間継続することが課題」と指摘した。(榎本 友一)
◆渋野を大絶賛「有力な候補」
ドーソン会長は、AIG全英女子オープンを制した渋野日向子について「いいゴルフをして、ステキなスマイルで世界中を魅了した」などと大絶賛。さらに「有力な候補になると思う。この時期に日本人がメジャーを制することは、私たちにとっても大きな後押しになるし、素晴らしいこと」と“スマイル・シンデレラ”が一躍、金メダル候補となったことを認めていた。