松山英樹、10バーディーで今季自己最高タイの3位


 ◆米男子プロゴルフツアー プレーオフシリーズ第2戦 BMW選手権最終日(18日・米イリノイ州メダイナCC)

 9位からスタートした松山英樹(27)=LEXUS=は、10バーディー、1ボギーの63をマークし、通算20アンダーで今季自己最高タイの3位となった。年間総合優勝を争うポイントは33位から15位に浮上。30位までに与えられる最終戦のツアー選手権(22~25日)の出場権を6年連続で獲得した。ジャスティン・トーマス(26)=米国=が通算25アンダーで今季初優勝、通算10勝目を挙げ、総合ポイントもトップに立った。タイガー・ウッズ(43)=米国=は通算7アンダーで37位、総合42位で最終戦の出場を逃した。

 第2ラウンドに続いて、63のビッグスコア。「2日目の63よりもいいラウンドだった。最後までうまく持ちこたえた。いいプレーができた」と松山は充実感あふれる表情で話した。

 1番パー4でグリーン手前のラフからチップインバーディーと好発進すると、ショットもパットもさえわたった。5番パー5は2オンに成功。6番パー4はバンカーから再び直接放り込んだ。7番パー5は3メートルのパットを沈めて3連続バーディー。9~11番で2度目の3連続バーディー。リーダーボードを駆け上がり「レッツゴー、ヒデキ!」とファンから大きな声援も浴びた。

 「(首位の)ジャスティン(トーマス)が停滞してくれれば…」と一時は優勝も視野に入りかけた。しかし、3度目の3連続バーディーを狙った16番パー4で「ショートしたくない」と強気で打った10メートルのバーディーパットが1・5メートルオーバー。返しを外し、痛恨の3パットボギー。「少し気持ちが切れてしまった」と正直に振り返った。

 優勝したトーマスには5打及ばなかったものの、今季自己ベストタイの3位。総合ポイントは大会前の33位から一気に15位に浮上し、米ツアーに本格参戦した14年以来、6年連続の最終戦出場を決めた。「最終戦に行けてうれしい。4日間のうち2日いいプレーができたことは収穫だった」と満足そうに話した。

 今季の最終戦に6年以上連続で駒を進めたのは松山以外には、11年連続のダスティン・ジョンソン(35)と6年連続のパトリック・リード(29)=いずれも米国=の2人だけ。ツアー5勝目を挙げた17年8月のブリヂストン招待以来、優勝こそ2年間、遠ざかっているが、世界最高峰のツアーで屈指の安定感を持つことを改めて証明した。

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