チャン・キム、迷彩柄ウェア着用で注意も首位キープ「自分のゴルフに集中したい」


 ◆男子プロゴルフツアー フジサンケイクラシック第3日(7日、山梨・富士桜CC)

 海外勢による優勝争いの中、ツアーでは異例の珍事が発生した。米国のチャン・キム(29)=PING=はトーナメント規定で禁止されている迷彩柄のウェアを着用して前半をプレー。関係者が宿舎に着替えを取りに戻るドタバタの末、後半開始から黄色のウェアで回った。まさかのミスにも動揺はなく3バーディー、2ボギーの70で回り、通算13アンダーで首位をキープ。2年ぶりの通算4勝目に王手を掛けた。

 首位から最終組で出たC・キムが禁止となっている迷彩柄のシャツでプレーを始めた。本人は知らなかったというが、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のトーナメント規定(36条―(2)―〈5〉)では「迷彩柄のウェアとカーゴタイプのズボンの着用は不可」となっている。途中で指摘を受けたマネジャーが慌てて宿舎に着替えを取りに戻った。

 後半開始から黄色と白を基調としたさわやかなウェアで回った。後半にスコアを1つ落としたが70と粘り、崔虎星(韓国)と2人が並ぶ首位を守った。罰則はないが、ホールアウト後にJGTOから注意を受けた。ツアー関係者は「よくあることではない」とコメント。着用前に規定に抵触しないかを選手側が確認することはあるが、今回はなかった。キムは「冷静に自分のゴルフに集中したい」と気持ちを切り替えた。

最新のカテゴリー記事