◆女子プロゴルフツアー デサント東海クラシック 最終日(22日、愛知・新南愛知CC美浜C=6437ヤード、パー72)
首位と8打差20位から出た渋野日向子(20)=RSK山陽放送=が8バーディー、ボギーなしの64で回り、通算13アンダーでツアー史上2番目の大逆転優勝を果たした。今季ツアー3勝目、海外メジャーのAIG全英女子オープン(8月)と合わせ4勝目。生涯&今季の獲得賞金は約1億643万円となり、大台を突破した。全英制覇後「ショートパットで手が震える」という弱い部分さえ認める強さを持つ渋野が大逆転で最年少賞金女王を狙う。申ジエ(韓国)、浜田茉優(伊藤園)ら5人が2打差2位。
◆シブコに聞く
―見事な大逆転優勝。
「びっくりです。驚きです。8打差は無理と思っていたけど、悔いなく攻めようと。最後のバーディーパットは外れたけど、悔いのないゴルフができた」
―ホールアウトした後、どのように待っていた?
「最終組が15番を終わったら(プレーオフに備えて)練習。それまで、お菓子を食べていました」
―練習グリーンで優勝決定を聞いた時の気持ちは?
「終わった~。良かった~。ホッとした~」
―16番ではチップインバーディーを決めた。
「最近、ダメだったアプローチが入ったので、本当にうれしくてガッツポーズが出ちゃいました」
―全英優勝後、苦しい時もあった。
「最初は試合に出ることがうれしくて頑張っていたけど、全英で優勝してから、当たり前のように試合に出てゴルフを楽しめなかった。今週から、また、ありのままの自分で頑張っていきたいと思っていた。その試合で勝てたことは大きいし、うれしい。今週でモヤモヤが晴れたかもしれないです」
―ツアー獲得賞金が1億円を突破した。
「びっくりです。あまり実感は湧かない」
―今までツアー本格参戦1年目で1億円突破した日本人選手は宮里藍さんだけ。
「あら~。今年は自分でも予想していない結果ばかりです」