稲見、コーチと初タッグは「笑いが絶えない」 自己ベストタイの63 2勝目へ初の単独首位


9番でバーディーを決め、笑顔でVサインする稲見萌寧

9番でバーディーを決め、笑顔でVサインする稲見萌寧

 ◆女子プロゴルフツアー 富士通レディース第1日(18日、千葉・東急セブンハンドレッドC西C=6675ヤード、パー72)

 ツアー本格参戦1年目で、7月のセンチュリー21レディス(埼玉・石坂GC)で初優勝を飾った、20歳の稲見萌寧が、9バーディー、ボギーなしで回り、自己ベストスコアタイの63をマーク。後半は風雨の中でのプレーとなったが、9アンダーで初の単独首位発進を決めた。「後半は風が強かったけど、ジャッジがうまくいった。(初の首位も)緊張とか特別な感情はない。いつも通り」とクールに振り返った。

 今大会は昨年12月からコーチを務める奥嶋誠昭氏(39)が初めてキャディーをする。大会前日に「良くても悪くても笑って終わろう」と二人で約束したが、いきなり爆笑が起きた。稲見が1番の第1打を打った直後、いきなりガシャンとキャディーバッグが手引きカートから倒れ落ちた。だが、奥嶋氏は「あーあ。ねぇ、何で?」と稲見に尋ねるだけ。ぼう然と立ち尽くす奥嶋氏を見て焦った稲見が、急いで持ち上げて戻し「私が必死になおしましたよ。スタートからやらかしてくれて、そこから笑いが絶えなくて…」と普段から明るいキャラクターの奥嶋コーチの存在に感謝した。

 初優勝したセンチュリー21レディスは初日2位スタートを切ると、競った展開で進み、最終日は1打差をなんとか振り切った。20歳は2勝目に向け、「1勝目は最後まで分からない勝負だったので、次は最後の最後までストレート勝ちしたいですね」。笑顔で最後まで戦い抜くことを誓った。

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