◆女子プロゴルフツアー 富士通レディース第2日(19日、千葉・東急セブンハンドレッドC西C=6675ヤード、パー72)
第2ラウンドは降雨によるコース整備のため、1時間半遅れでスタートした。21位から出た2012年、18年覇者の成田美寿々(27)=オンワードHD=がスタートの1番から8連続バーディーを奪い、諸見里しのぶが、2011年のスタンレーレディス最終日にマークしたツアー最多記録に並んだ。「(同組の小祝さくらも、前半で6つ伸ばし)私の組は祭りでしたね。8は確かしのぶさんがいたなと思って…9はどうなんだ?と思ってプレーしていた。久しぶりに楽しかったし、いい集中ができていた。(ツアー新記録は)今後に取っておきましょう」と悔しそうにも笑った。
1番でピン3メートルを沈めて最初のバーディーを奪うと、2番では残り130ヤードの第2打を9アイアンで1・2メートルにピタリと寄せてバーディー。その後、7連続バーディーと重ねて一時、首位に並び迎えた8番パー3。第1打をピン12メートルにつけ「これは入らないと思った」。だが、長いバーディーパットを決めきり、大歓声を浴びると「入っちゃった」。報道陣のカメラへ、指で「8」と示して見せた。
大会前の17日、台風19号の影響で甚大な被害を受けた、コースのある地元・千葉などの被災地を思い「(今大会の獲得)賞金を全額寄付します。被災地に力を届けたい」と明かしていた。8バーディー、3ボギーの67で回り、通算7アンダーの11位に浮上した。「(獲得賞金の全額寄付を)公言した手前、予選落ちしたらカッコ悪いなと思っていた。千葉の皆さんに力を与えたいと思って缶バッジもつけていたが、逆に力をもらった」と地元の声援に感謝した。
ツアー初優勝を飾った12年大会は5打差逆転での勝利だった。今季も2勝を挙げるが、いずれも逆転Vで、通算13勝のうち9勝が逆転。1983年、84年大会で連覇した吉川なよ子以来、大会史上2人目の連覇も見えてきたが、「応援してくれる人のためにも、千葉のためにも、自分の調子は関係なく、結果にこだわってやらないといけない」と力を込めた。