松山、首位ウッズに1打差の3位発進「明日もこれを続けていければ」


17番、バンカーショットを放つ松山英樹

17番、バンカーショットを放つ松山英樹

 ◆日米共催 男子プロゴルフツアー ZOZOチャンピオンシップ第1日(24日・千葉・習志野CC)

 日本初開催の米ツアーが開幕。13年ぶりに日本での試合となった通算81勝のタイガー・ウッズ(43)=米国=が9バーディー、3ボギーの6アンダー64で首位発進した。左膝手術(8月)の影響で開始3連続ボギーとなったが、全選手中最多の9バーディーを量産する猛チャージ。国内初日では最多となる1万8536人の大観衆を熱狂させた。松山英樹(27)=LEXUS=は7バーディー、2ボギーの5アンダー65で1打差の3位発進。

 日本のエースが、地元の大声援を背に好発進を切った。松山は世界屈指の高精度を誇るアイアンショットで、軟らかいグリーンを刺し続けた。「松山頑張れ」「いいぞ英樹」―。次々に大歓声がこだまする中、1番で3メートルにつけてバーディー発進。10番は1メートル、15番は30センチにつけてバーディーを量産した。「すごく良いプレーができた。ギャラリーの方々の力じゃないですかね。名前を呼んでくれるだけでうれしかったし、こんなに(観客が)入ることもなかなかないと思うので。すごく集中しやすかったですね」。幾重にも連なった人、人、人。歴史的一戦に駆けつけたファンに感謝した。

 パーオン率は83・33%でウッズらと並んで全体1位。両親や東北福祉大ゴルフ部の恩師・阿部靖彦監督(57)、俳優・石田純一(65)、元エースキャディーの進藤大典氏(39)らの前で真価を見せつけた。2013年マスターズ王者のアダム・スコット(豪州)、メジャー3勝のジョーダン・スピース(米国)と同組。「3年前の日本オープンも同じような雰囲気でした。その時もアダムと回ったので、同じような感じだなぁと思いながら見ていました」と、国内メジャー初制覇を遂げた大会を思い出していた。

 今大会には昨季メジャー王者のウッズ、ウッドランド、ローリーの3人をはじめ、メジャー優勝経験者15人が出場。世界ランク50位以内の31人が名を連ねている。ただ、常に同様のフィールドで戦っている男は、首位に憧れのウッズがいることを聞かれても「別に、という感じですね」と平然。「芝は(米国とは)全然違うと思うし、僕は日本で育ったのでやりやすい。1打差ですごく良い位置。明日もこれを続けていければ」。その目に映るのは初代王者の座だけだ。(榎本 友一)

 ◆16年日本オープンの松山

 4年ぶりの出場となった第1Rはアダム・スコット(豪州)、石川遼と同組で1万838人の大ギャラリーを引き連れた。71で15位で発進し第2Rは70で8位へ浮上。第3Rは65をマークして単独首位へ。最終Rは69で回り、通算5アンダーで国内メジャー初優勝&通算7勝目。4日間計4万5257人の大観衆を感動で包んだ。

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