柏原明日架、6差逆転で2勝「信じられない気持ち」


優勝し、笑顔でカップを手にする柏原明日架

優勝し、笑顔でカップを手にする柏原明日架

 ◆女子プロゴルフツアー NOBUTA GROUP マスターズGCレディース最終日(27日、兵庫・マスターズGC)

 4位から出た柏原明日架(23)=富士通=が6バーディー、ボギーなしの66で回り、6打差を逆転して今季2勝目を挙げた。先月のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで初優勝し“勝者の苦しみ”も味わったが、コーチを務める父の態度に奮起。ツアー最高額となる賞金3600万円を手にした。1打差の2位にイ・ボミ(31)=延田グループ=が入り、渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は12位。

父の態度で闘争心出た もう一度立ちたかった場所に、柏原が帰ってきた。17番で2メートルのバーディーパットを沈めて単独首位に立つと、そのまま逃げ切った。プロ初Vから約1か月、6打差を逆転しての2勝目に「信じられない気持ち。優勝の時の景色をもう1回見たいなと思っていた。1か月苦しい時間があったからこそ、18番や表彰式で見る景色は前回より超えてきたものがあった」と笑顔を交えて振り返った。

 父・武道さんの“スルー”に燃えた。初優勝後は「結果を出したい気持ちが前に出過ぎていた」と思うように結果が出ず、今大会の前に父を急きょ宮崎から呼び寄せた。しかし優勝後初めて会うのに祝福の言葉がない。たまらず話題を振ると「あ、そうだね」と塩対応。逆に「見返したい」と闘争心に火がついた。父からもらった「状態は悪くない。逆に良いんだよ」という言葉も自信に変え、大会中は好物の肉を食べるよりも睡眠での休息を優先させ、2勝目をつかみ取った。

 賞金ランキングは28位から9位まで浮上。今季も残り5試合となったが「TOTO(ジャパンクラシック)も(ツアー選手権)リコー(カップ)もあるので、メジャーな大会も勝ちたい」と意欲は十分。身長171センチのスレンダー美女がツアーを盛り上げる。(筒井 琴美)

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