渋野日向子、ウッズ23年間82勝に「年間何勝?」「やばいしか言えない」


台湾で練習ラウンドを行った渋野

台湾で練習ラウンドを行った渋野

 【台北(台湾)29日=岩原正幸】米女子ゴルフツアーのスウィンギングスカート台湾選手権は31日から4日間、当地のミラマーゴルフCC(6504ヤード、パー72)で行われる。主催者推薦で出場する渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は9ホールの練習ラウンドで調整。ZOZOチャンピオンシップ(24~28日)のタイガー・ウッズ(米国)の歴代最多に並ぶ通算82勝目に刺激を受け、米ツアー2連勝を狙う。

 渋野がウッズの優勝に声を弾ませた。練習後、「昨日(28日)は朝ご飯の時間をなくすくらいテレビを見てました。生きる伝説! 私の年齢(20歳)から23年間で82勝。(腰のけがで)出てない年もあるから、年間何勝しなきゃいけないの?」とまくし立て「やばいしか言えない」と笑った。

 21日にはZOZO―の会場で行われたスキンズマッチでウッズを観戦し、プレーを目に焼き付けた。自身もルーキーイヤーの今季、日米4勝を挙げるが、「比べものにならないですよ」と謙遜。それでも「まだ(私は)伸びしろがたくさんある。もっと強くなった時に(たくさん)勝ちたい」と真剣な顔つきで語った。

 8月のメジャー、AIG全英女子オープン以来2度目の米ツアーに出場する。28日に初めて台湾入りし、映画『千と千尋の神隠し』の舞台となった観光地・九ふんを観光。「本場のタピオカはおいしい」と満喫した。毎試合大勢の観客を引き付ける国内から雰囲気も変わり、「久々に(練習ラウンドも)一人で静かな感じ。ずっと笑っていた。観光も久しぶり。試合も頑張るけど、台湾も味わいたい。自由にしよう」と自然体で臨む。

 この日は注目選手による会見にも出席した。「1試合目(全英)でかなりインパクトを与えているので、注目してもらえてうれしい」と喜んだ。初日、2日目はイ・ジョンウン6(韓国、全米女子オープンV)、ハンナ・グリーン(豪州、全米女子プロV)との今季メジャー女王対決。「これから米ツアーに行くとなった時のためにも、こういう経験ができてありがたい。トップ10に入りたい」と力を込めた。

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