しぶこ、カート道ショット実らず…救済地が「お花畑じゃ…」11打差34位に後退


15番、カート道から2打目を打つ渋野日向子(カメラ・生澤 英里香)

15番、カート道から2打目を打つ渋野日向子(カメラ・生澤 英里香)

 ◆米女子プロゴルフツアー スウィンギングスカート台湾選手権第2日(1日・台湾・ミラマーゴルフCC)

 【台北(台湾)1日=ペン・岩原正幸、カメラ・生澤英理香】8位から出た渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は3バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの74で回り、通算1アンダーで首位と11打差の34位に後退。7番のボギーから流れを失い、カート道から第2打を打った15番でダブルボギー。米ツアー6ラウンド(R)目で初のオーバーパーとなった。ホ・ミジョン(韓国)が12アンダーで首位。

 34位に後退した渋野は「本当に情けないゴルフでイライラしながら回っていた。今日は全てがダメだった。どうしようもない」と悔しがった。2、3番の連続バーディーで一時は2打差の3位に浮上したが、7番で1メートル強のパーパットを外すと一変。風が吹き始めた後半に流れを取り戻すことはできなかった。

 バーディー直後の15番では第1打が右のカート道へ。救済を受けようにも「(目の前にある)お花畑じゃ、ボールが(沈んで)見えなくなっちゃう」と、ドロップできずそのまま打つ不運もあった。コンクリートで5アイアンを傷つけながら放った第2打は左の池に入った。「道の上から打ったのは経験がない。ピンを狙ったのが良くなかった」と、ダブルボギーで「撃沈」した。

 優勝した8月のAIG全英女子オープンは4日間60台をそろえていたが、米ツアー6R目で初のオーバーパー。首位と11打差に開き「ビッグスコアが出れば分からないけど、パットが入らないから出せそうな雰囲気じゃない」。パット数は28だが1、5、9番など前半に好機を逃したことも後半に影響した。

 青木翔コーチ(36)は「やっと海外にもまれた。今まではうまくいき過ぎ。この悔しさを乗り越えて強くなることです」と成長を促した。「(残り2日は)今日のようなゴルフをしないように」と渋野。台湾の空が暗くなるまで、練習場で球を転がした。

 ◆渋野に聞く

 ―山あり谷あり。

 「この終わり方は情けない。残念でございます。(15番は)3アンダーであと4ホール。4(アンダー)か5(アンダー)で上がりたかった。(カート)道の上から練習します」

 ―パットの修正は。

 「青木コーチに聞いてみて。“鬼オコ”(鬼のように怒ってる)でしょ。早く帰ろうと思ったけど、昨日(10月31日)も遅うまで(練習)しおったけん、ホンマに」

 ―報道陣を見つけて一言。

 「辛(しん)ラーメン食べます。イライラしてるんで。ガハハ」

最新のカテゴリー記事