石川遼、プロ初のドライバー抜き実らず予選落ち…通算5オーバーの84位


 ◆男子プロゴルフツアー 平和PGM選手権 第2日(8日、沖縄・PGMゴルフリゾート)

 初日95位と出遅れた石川遼(28)=カシオ=は4バーディー、1ボギー、2ダブルボギーの72で回り、通算5オーバーの84位で、棄権を除き今季14戦目で初の予選落ちを喫した。この日は、第1ラウンド(R)で不安が残ったドライバーをキャディーバッグに入れず、プロ転向後初めて、異例の13本のクラブで挑んだが伸ばせなかった。5位から出たスコット・ビンセント(27)=ジンバブエ=が65で回り、10アンダー単独首位に浮上した。

 石川はもがいた。ドライバーへの不安を口にしていた第1Rから一夜、この日スタート前に異例の決断を下した。朝の練習では、ドライバーで1球も打たず「昨日から考えていた。つかめるまでは打たない方がいい」とキャディーバッグから抜いた。規定より1本少ない13本のクラブで臨んだのはアマ時以来だった。だが、3ウッドを握った1番パー5の第1打を、いきなり右に曲げラフにつかまりダブルボギー。スコアを伸ばせず、今季初の予選落ちで「今の状態ではこのスコアで何とか。難しかった」と唇をかんだ。

 今季は2勝し、賞金ランクは3位につける。2009年以来の賞金王も見えてきた段階での決断は「よかった」とし、今後も「ドライバーを入れないこともある」と長期的な考えを示した。

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