大江香織、伊藤園レディスを最後に「現役引退」 仲良しキンクミは号泣


アプローチ練習する大江香織

アプローチ練習する大江香織

 女子プロゴルフツアーの伊藤園レディスが15日から3日間、千葉・グレートアイランドC(6741ヤード、パー72)で開催される。12日にツアーを一時撤退することを公表した、大江香織(29)=アルプスアルパイン=が14日、取材に応じ「2年ぐらい前から考えていました。モチベーションとかもあります。自分の伸びしろを感じられないのが一番です」とツアーから引退する決断と、その理由を説明した。

 2016年のTポイントレディスでツアー通算2勝目を挙げた後、7戦連続予選落ちを喫した。「本当につらかった。うまい人は毎週優勝争いをしている。自分もそういう選手になりたいと思ってずっとやっていたけど…」。16年はシード圏内の賞金ランク30位に入ったが「練習してもうまくなれない。やめよう」と考えていた。18年のミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンで3勝目を挙げても、その気持ちに変化はなかった。

 今年の9月にコーチやマネジメント会社に相談し、最終的に決断。今大会を引退試合に選んだのは「マネジメント会社が運営に携わっているし、千葉なのでみんな応援に来てくれるかな。でも日曜に来ると言っていた。(予選を通らない場合は)いないかもしれないのに…頑張ろうかな」。拠点を置く東京近隣のコースで有終の美を飾る。

 仲のいい金田久美子(30)には引退を決めてから報告した。13日には最後の練習ラウンドを一緒に回り、ハグでねぎらってもらった。「金田さんは泣いてくれて。申し訳なかったけど、うれしかった」と語った。

 今後については「ゴルフが嫌いになったわけではない。せっかくここまでゴルフをやってきたので、自分に何ができるか分からないけど、ゴルフ関係には携わっていきたいです」と見据えた。

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