驚異のエージシューター田中菊雄の世界120 武藤一彦のコラムーついに500回の大台突破到達


 エージシュートは500回の大台をついに突破、令和元年が暮れようとする12月26日現在、505回に達した。記念すべき500回目は11月中旬、東京よみうりCCで開催した50年余に及ぶ「さわやか信用金庫経済研究会」のコンペで達成した。参加20数人、田中さんは42、40の82。年齢を2打下回る2アンダーと余裕のエージシュートだった。

 

 コンペ名がいかめしいのには理由がある。田中さんがゴルフを始めたのは30歳過ぎだから50年余も続く老舗コンペ。仕事もゴルフもがんばろう、と関東の名門コースを選んで回る“こだわりの会”だ。「年間に3回から5回くらい、若手の経営者らが勉強会や意見交換会を兼ねて開催、今年で250~60回くらいになるでしょうか。スタート時30歳過ぎ、ビギナーの私だったが、今では最古老でコンペの会長を務めております」と笑うが、エージシュートという夢の世界を現出、元気を振りまいて会のアイドル的存在。見事な人生というほかない。

 

 50年といえば1964年東京五輪が開かれた4、5年あと。田中さんは「事業を起こしたばかりで私の会社は年商300万円という駆け出し時代でした」と感慨がある。五輪後には、バブルを控えた高度成長期を経て今,年商600億円のグループの総帥である。事業もゴルフも両立させ、独自のエージシュートの世界を打ち立てて今充実の時代を謳歌、その人生は驚きに彩られる。

 

 元号が平成から令和に変わった今年、田中さんの足取りは驚異の連続だった。2月、84歳の誕生日を1か月後に控え、よみうりGCで72、83歳の年齢を下回ること11アンダーのエージシュートをマークして驚かせた。
 さらに、84歳となった直後の4月には、19ラウンド連続のエージシュートという快挙もやっている。すなわち、本厚木GC(神奈川)で4月15日に420回目をやったのがそのスタート、その後、ホームコースで回数を増やし5月4日には、新潟に遠征、中条GCで435回目、翌5日に紫雲GCで436回目。しかし、地元に帰り千葉・木更津GCでは大ピンチ。インスタートで45の大たたき、これでエージシュートは途絶えたか、と思われたが、後半のアウトを38で回りエージシュートに1アンダーの83で回り、なんと19ラウンドをすべてエージシュートとする自己連続記録の快挙である。技術は言うまでもなく、気力、体力、すべてが充実して初めて成る快挙は、もう驚きの世界というしかない。

 

 この間、24日間でゴルフをしなかったのは新幹線で移動などのわずか4日間だけ。回ったコースは、東京、神奈川、千葉、新潟の一都三県の6コースにわたった。驚くべきスタミナとプロゴルファー並みのハードスケジュールだった。

 

 ◆田中 菊雄(たなか・きくお) 1935年3月3日、島根・松江市生まれ。84歳。神奈川・川崎市を拠点にリフォーム、食品など5社、社員400人を抱える「北山グループ」取締役会長。東京・よみうりGCなど4コース所属、ハンデ5。初エージシュートは06年8月、71歳のとき静岡・富士国際富士コースを70で回った。173センチ、65キロ。