【セントーサ島(シンガポール)15日=榎本友一】アジアンツアーとの共同主管大会で、日本男子ツアー開幕戦のSMBCシンガポールオープンは16日から4日間、セントーサGC(7397ヤード、パー71)で開かれる。4年ぶりに主戦場を日本に戻す谷原秀人(41)=国際スポーツ振興協会=はプロアマ戦で最終調整。16年11月以来の通算15勝目へ向けて意気込んだ。
17年から欧州ツアーを主戦場としたが昨年でシードを失った。この大会は3年ぶり。16年は6位、17年は初日首位発進して9位と好相性だ。「コースは覚えていますよ。グリーンが本当に難しい」と日本屈指のパット巧者は苦笑い。大会は上位4人に7月のメジャー、全英オープン切符が与えられる。「目指すところは優勝。その中で全英も取れたらいい。オジさん頑張っているな、という姿を見せたいですね」と、自身初の海外Vを見据えながら、1児のパパは頬を緩めた。
◆石川遼、五輪へノルマ「成績指標に」
石川遼は15日はプロアマ戦で調整した。プロ13年目の開幕に向け「フィーリングを重視してまだ14本のクラブは変えない。自然体で臨みたい」と話した。「(年間3勝の)去年のゴルフでは物足りない。この試合で勝つこととか、成績も大事な指標になる」と、東京五輪代表入りを狙う世界ランク83位は厳しいノルマを自身に課している。「体には伸びしろがいっぱいある。スイングの再現性も向上させたい」と、さらにレベルアップを期す。
◆宮里優作、不惑に復活へ「年齢関係ない」
39歳の17年賞金王・宮里優作も3年ぶりに日本ツアーが主戦場となる。国内通算7勝の実力者は欧州ツアーに2年間参戦も、腰痛もあってシードを失った。「2年間負けっぱなしだったので、年齢に関係なくいけるところまでいきたい」と“不惑”を迎える今季復活にかける。リオ五輪銅メダルのクーチャー(米国)と予選同組で「プレーも速いし、ドライバーがうまいので、いいのが見られますね」と期待していた。