女子プロゴルフで前週の米ツアー開幕戦で2位だった畑岡奈紗(21)=フリー=が東京五輪イヤーの今季日本ツアー初戦として、国内メジャー第1戦・ワールドレディスサロンパスカップ(5月7日開幕、茨城GC東C)への出場が有力となっていることが21日、分かった。出場すれば大会連覇を狙う渋野日向子(21)の強力なライバルになることは確実。畑岡は昨秋からのメジャー出場3戦連続制覇の偉業が懸かる。
米ツアー4季目の開幕戦で2位と好スタートを切った畑岡が、5月に地元・茨城で“金メダル予行”を行うプランがあることが判明した。スポット参戦する日本ツアーの今季初戦で、国内メジャー・ワールドレディスサロンパスカップに2年ぶり2度目の出場となることが有力だという。
昨季まで3年連続で出場していた国内開幕戦のダイキンオーキッドレディス(3月、沖縄)は、同週に中国で米ツアーに出場するため回避する。ワールドレディス―は同週に米ツアーの試合がないことから参戦に支障はない。さらに、畑岡自身も地元・茨城での試合に思い入れが強く、ジュニア時代には会場に観戦に訪れた大会でもある。
昨年大会で初優勝し、約3か月後に全英女子オープンを制した同学年の渋野にとっては、最大のライバルとなりそうだ。一方、ゴルフファンにとっては6月末の五輪代表決定前に候補選手の直接対決が見られる貴重なチャンスとなる。
米ツアー3勝、国内ではメジャー4勝を含む5勝と“黄金世代”で一歩抜けた存在の畑岡は昨秋の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯、日本女子オープンを連勝中。メジャー出場3戦連続Vの偉業も懸かっている。
関係者は「サロンパス(カップ)から五輪に向かっていきたい」と明かす。昨年は国内で3月から9月まで試合間隔を空けたが、8月の五輪本大会前に日本の大観衆の前で試合の緊張感を味わう機会にもなる。
畑岡は前週のダイヤモンドリゾーツ・チャンピオンズで米国時間20日にかけて、2日間にわたって行われた7ホールのプレーオフでガビー・ロペス(メキシコ)に惜敗したが、「開幕からいいスタートが切れた」と前向きに語っている。大事な五輪イヤーで、悲願の金メダル獲得に向け最善の準備を重ねていく。