畑岡奈紗、1打及ばず2週連続2位


畑岡奈紗

畑岡奈紗

 ◆米女子プロゴルフツアー ゲインブリッジLPGA最終日(26日、米フロリダ州ボカ・リオGC)

 2打差2位で出た畑岡奈紗(21)=フリー=は5バーディー、2ボギーの69で回り、通算16アンダーで開幕戦に続く2週連続の2位。優勝したマデレーネ・サグストロム(27)=スウェーデン=と並んで迎えた最終18番のボギーで1打及ばなかったが、3年連続の賞金シード獲得を決め賞金ランク1位に躍り出た。米ツアーデビュー戦の河本結(21)=リコー=は69で9アンダー8位。

 畑岡は前半3つ伸ばして一時は単独首位に立ったが、最後に力尽きた。首位に並んで迎えた18番。「ここで決めたいな」と放った1メートルのパーパットは、カップ右を抜けた。7ホールのプレーオフで敗れた開幕戦に続き、昨年3月以来の米ツアー4勝目を目前で逃した。

 最終日最終組でサグストロムとの一騎打ち。18番の2打目は「アドレナリンが出ていた」と、逆風にもかかわらずピン奥8メートルへ。後半は持ち前の正確なショットに狂いが生じた。上半身を中心に体づくりに力を注いで迎えた4年目の米ツアー。31万3272ドル(約3415万円)を稼いで、自己最速の開幕2戦で賞金シード(賞金ランク80位以内)獲得も決めた。賞金ランクも1位で、1987年の岡本綾子以来2人目の日本人賞金女王への期待も膨らんできた。「オフに取り組んでいたことが、できているところもあった」と、自信も深めている。

 次戦は2月20日開幕のホンダLPGA(タイ)に、渋野日向子らとともに出場予定。昨年は63位に終わったが、グリーンの攻略がカギと見ており、「対策や攻め方をしっかりしていきたい」。日本に一時帰国して、練習漬けの日々を経て再出発する。

 ◆河本、初の米ツアー攻めて8位

 4バーディー、1ボギーと伸ばし、米ツアー初戦で8位と健闘した。多くのギャラリーが見守った17番は、「自分の存在を知ってほしい」と右の池を恐れずに攻めてバーディーとし、声援に手を振って応えた。目標のトップ10入りを果たし、「ショットはすごく良かった。通用する部分がある」と、手応えを語った。日本勢5番手の世界ランク60位。大逆転での東京輪切符獲得へ向け、笑顔で大きな第一歩を踏み出した。

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