明治安田生命レディースも新型コロナウイルスで開催中止 五輪争いで渋野、鈴木にも影響か


渋野日向子

渋野日向子

 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)と大会主催者は2日、ツアー第2戦・明治安田生命レディース(3月13~15日、高知・土佐CC)の開催中止を発表した。

 プレスリリースでは「大会事務局では、この度の新型コロナウイルス感染拡大を受け、ギャラリー、選手、ボランティアのみなさまの安心、安全確保のために慎重に検討を重ねてまいりました。しかし、2月24日に厚生労働省の『1~2週間が急速な拡大に進むか収束できるかの瀬戸際』という見解が発表され、そして2月26日に政府より『大規模なスポーツや文化イベントについて今後2週間程度、中止か延期または規模を縮小するよう求める』考えが提示されました。さらに、2月27日には『3月2日より小中高校の休校を要請する』と発表されました。こうした国家的な課題として感染拡大に取り組む政府の姿勢を重く受け止め、再度慎重に検討を重ねた結果、我々に出来る最大限の協力として開催を中止することにいたしました。本大会中止に伴い、予定しておりました前夜祭およびプロアマ大会も中止となります。開催を楽しみにしてくださっていたファンのみなさま、ならびに開催に向けて準備をしていただいた関係者のみなさまに深くお詫び申し上げるとともに、何卒ご理解を賜りますよう、お願い申し上げます」と記された。

 女子ツアーは2月28日、開幕戦のダイキンオーキッドレディス(3月5~8日、沖縄・琉球GC)が中止となっており、2戦連続での中止となった。

 出場を予定していた世界ランク11位の渋野日向子(21)=サントリー=にとっては、2月の米ツアー2戦(タイ、シンガポール)に続き4戦連続で中止となる異例の事態となった。同15位の鈴木愛(25)=セールスフォース=は昨年大会覇者でもあり、東京五輪代表入りを狙う両者にとってポイントを加算するチャンスを逸する形となった。6月末時点で同15位以内なら、自力で出場権を得られるが、先が見えない現状は五輪争いにも大きく影響を及ぼしかねない。

 ◆複数大会連続でのツアー開催中止 2011年に発生した東日本大震災の影響で、※PRGRレディス(同3月)、Tポイントレディス(3月)、ヤマハレディース(4月)、スタジオアリス女子オープン(4月)の4試合が開催中止となって以来。※は競技不成立

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