国内女子プロゴルフツアーの「中京テレビ・ブリヂストンレディス特別編」が24日、日テレ系22局ネットで放送された。ブリヂストンスポーツと契約する松田鈴英(22)=ニトリ=、昨年大会覇者の勝みなみ(21)=明治安田生命=、ブリヂストン・アスリート・アンバサダーを務める宮里藍さん(34)がリモート出演した。
女子ツアーは新型コロナウイルス感染拡大の影響により、同大会を含めて、今季全37試合中の半分近くの18試合が既に中止となっている。
初優勝が期待される松田は「ショートゲームを重点的に練習した。アプローチとパターです」と、ツアー再開に向け小技を磨いていると明かした。体の強化ポイントについては「去年も後半戦に崩れる傾向があった。体幹トレーニングをやっている」という。「今年はいつ開幕するか分からないけど、始まったら優勝できるように頑張りたい」と意気込んだ。
勝は「楽しみにしていた大会の一つだった。去年、最終日に(72で)伸ばせない悔しさもあったので、最終日に伸ばしてまた優勝したかった」と中止を残念がった。
続いて、自宅で行っている体のバランスを整えるトレーニングを実践した。どちらかの足で立って体を前後左右に動かす運動で、「構えてて重心が安定するようになった。うまく自分の乗りたい重心に乗れるようになった」と効果を強調した。
「今年はシーズン中もトレーニングを週3回は入れると決めていた。今、試合がなくても続けていて、それで自分のスイングがどう変わるか、体の動きを見ていきたい」と意欲的に語った。勝はファンに向けて「今年はメジャー大会を勝ちます」と宣言した。
2005年大会覇者で、引退したシーズンの17年にも出場した宮里さんは、後輩プロへのメッセージとして「どの選手もこういう状況になって初めて試合があるありがたさを客観的に見られていると思う。それもモチベーションとして若い選手は、ツアーが開催したら思い切りプレーにぶつけてほしい。(この中断期間で)人間的にも成長できる部分はたくさんある。感謝の気持ちを持って準備してもらいたい」と語りかけた。
番組では、ツアー1勝の大里桃子(21)=伊藤園=、吉本ひかる(21)=マイナビ=、昨年10月の富士通レディースで史上7人目のアマチュア優勝を達成した古江彩佳(19)=フリー=、ルーキーの吉田優利(20)=エプソン=による「若手4人 リモート女子会」も放送された。