日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は25日、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、試合数が大幅減となっているレギュラーツアーと下部のステップアップツアーの開催方式変更を発表した。2020年度と21年度を合わせて一つのシーズンとすることを決定した。
理由として、一つのシーズンに開催された試合数が予定された試合数の半分を下回るような場合には、当該シーズンの賞金ランク及びメルセデス・ランクが選手の総合的な実力を反映したものにならず、両ランクを基に翌年度のシード権を付与することが適切でない、と判断したため。20年度は21年度と合わせて一つのシーズン(20―21シーズン)となる。
5月1日の時点では今季17大会を開催できれば、従来通りの規定で21年度のシード選手、前半戦出場権を決定したいと考えていた。しかし、既に20年度に開催できる大会数(日本女子オープン、TOTOジャパンクラシック、LPGAツアー選手権リコー杯を除く)は17大会を下回ったため、開催方式を再考していた。今季37試合中18試合が中止となり、開幕は最短で6月25~28日のアース・モンダミンカップ(千葉・カメリアヒルズCC、開催可否は協議中)となっている。7月の資生堂アネッサ・レディス、ニッポンハムレディスの2戦は既に中止が決定している。
変更後の開催方式、つまり20―21シーズンの出場資格は、前のシーズンである19年の成績に基づいて付与することとなる。20―21シーズンの開催試合数が34大会(今季37大会から前出の3大会をマイナスしたもの)を超えた後に、リシャッフルしてその後の出場資格を決める。20―21シーズンの開催試合数が34試合に達するまで、20年シード選手の資格は生かされる。20年の前半出場権、QTランク上位者については開催21試合目後にリランキングを行う。また、リランキング実施後の開催7試合目後に、再度リランキングを行う。
JLPGAは、21年に開催される大会において、総出場人数を増加してもらうように、これから各大会主催者にお願いするとしている。