女子ゴルフツアー来年と統合 “1・5年”長丁場に選手は「現実感ない」


オンラインで記者会見したJLPGA・小林会長

オンラインで記者会見したJLPGA・小林会長

 日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)は25日、コロナ禍で試合数が大幅減となったツアーの開催方式を変更し、2020年と21年を合わせて一つのシーズンとすることを発表した。シード権は来年に持ち越され、今年は史上初めて賞金女王が誕生しない年となる。

 今年の出場資格を持つある女子プロ選手は、20―21シーズン統合の決定について「年度をまたいでのシーズンはやったことがないので、あまり現実感がないです。(ランク50位以内でシードを争う)賞金のラインも例年と違う。基準がないので、どうなりますかね」と率直に感想を語った。39試合の昨年は賞金約2400万円がシード獲得の目安だったが、試合数が読めず変動もありそうだ。

 その上で「今はトレーニングも練習もできています。一試合一試合、目標を持ってやっていくだけ。シーズンが始まってくれればうれしい」と気を引き締めた。6月のアース・モンダミンカップの開催可否が未定となっていることは「やると思って練習しています」と強調した。

 コロナ対策は「夏だし、マスクは(暑くて)キツい」と不安も。ただ、会場への移動に関しては「車で行けるところなら心配ない」と話した。例年同様に12~2月のオフは挟むが、シーズンが“1・5年”の長丁場となる可能性もあり、「今年中に(賞金を)稼ぎたい」と力を込めていた。

最新のカテゴリー記事