【しぶこのコーチ青木翔プロ100を簡単に切る方法】<9>バンカーでの注意点


バンカーショットではヒール側のバンスを使って打つことが基本

 前回、一発でバンカーから脱出するためには、弁当箱大の長方形の砂の上にあるボールを砂ごと飛ばす練習が効果的だと話しました。今回は、その際に注意すべき点を追記したいと思います。
 スクエアに構えてフェースをやや開くと、サンドウェッジのバンスが機能するので、バンカーのミスがなくなると話しましたね。ここで注意してほしいのは、フェースの向きに惑わされずにスイングすること。アマチュアのみなさんはフェースの向きに沿ってクラブを引くことに慣れています。だからバンカーショットでフェースを開くと、テイクバックをインサイドに引きがち。これでは内側からヘッドが入り、ソールが浮くのでバンスを使うことができずにトップしたり、うまくバンカーから脱出できません。

低重心でハンドダウンに構えるとヒール側でボールを打ちやすくなる

 バンカーでフェースを開いている時は、必ずスタンスに対して平行にテイクバックしましょう。ややアウトサイド気味でもOK。これならカット軌道で入射するから、バンスが効いて砂ごとボールを前に運ぶことができます。
 次に、ヒール側でボールを打つ意識を持つこと。バンカーショットでは、ヒール側のバンスを使うと滑ってくれるのでミスが少なくなります。重心を下げてハンドダウンに構えると、ヒール側にコンタクトしやすくなります。バンカーショットでは、〈1〉フェースを開いて、スタンスに対してスクエアにテイクバックする〈2〉重心を低くハンドダウンで構える。この2点をチェックしてみてください。バンカーのミスは激減してきてスコアがまとまってきますよ。
 今回で100を切るためのレッスンは終了します。みなさん今シーズンはぜひ100切りを達成してください!(次回は番外編。しぶこのスイングのすごいところを紹介します)

<プロフィール>
青木翔(あおき・しょう)1983年3月28日、福岡県生まれ。36歳。福岡大学卒業後にプロゴルファーを目指す。27歳の時にティーチングプロの資格を取得。2017年から渋野日向子のコーチとなる。19年のAIG全英女子オープンでは渋野のキャディーを務める。181センチ、77キロ。血液型A。