渋野日向子は初日72で終了 5番ダボは「ゴルフ人生、絶対に忘れない」今季初バーディーは「壁ドン」


渋野日向子(Getty Images/JLPGA)

渋野日向子(Getty Images/JLPGA)

 ◇日本女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 第1日(25日、千葉・カメリアヒルズCC=6622ヤード、パー72)

 降雨によるコースコンディション不良の影響で1時間遅れ、午前8時に第1組がスタートした。午前10時6分に降雨によるコースコンディション不良のため中断。10時40分に再開した。

 昨年のAIG全英女子オープン覇者の渋野日向子(21)=サントリー=は3バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの72で回り、イーブンパーで初日を終えた。

 渋野の約4か月ぶりの実戦となる今季ツアー開幕戦は“まさか”の展開で幕を開けた。5番パー5。第4打8メートルのバーディーパットを1メートル届かず、1メートル残した。渋野の球が同伴競技者の打つライン上にありプレーの妨げになるため、1クラブヘッド分動かした。その後、雨が強くなり、グリーン上に水がたまったため、競技委員がローラーで整備。本来なら第5打を打つ前に球をもとの位置に戻さないといけなかったが、まさかの「マーカーの戻し忘れ」をしてしまった。これにより2罰打のダブルボギーとなった。

 渋野は人生初という経験に「本当に情けないです。すっかり忘れてしまいました。ローラーをかけてもらっている間に、キャディーさんと『戻さないとね』と話していたんです。打ってから何歩か歩いて気づきました」と説明。「自分が悪いので怒りを通り越して、ちょっとわらけちゃって…。これからのゴルフ人生、マークを戻さなかったことは絶対に忘れることはないと思う」と悔しげな表情を浮かべた。ペナルティ自体についてもプロ転向後初の経験だった。

 その後、渋野は約30分の中断後、「イーブンまで戻そう」と奮起して6番に向かった。後半は14番で4メートルを得意の「壁ドン」パットで沈めて今シーズン初バーディーを奪うと、15番も連続で伸ばした。18番では3メートルを沈めて拳を握る「ガッツポーズ」のようなポーズで喜びを表現した。「もうちょっと早くバーディーを取りたかったけど、イーブンまで戻せたので安心しました」と振り返った。第2ラウンド以降に向けては「明日以降はもっとバーディーを取って、もっと攻めのゴルフをしたい」と意気込んだ。

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