【茂木宏美Point】田中瑞希はいい集中力 若手対決でV追い風


笑顔を見せる田中瑞希(Getty Images/JLPGA提供)

笑顔を見せる田中瑞希(Getty Images/JLPGA提供)

 ◆日本女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 第3日(27日、千葉・カメリアヒルズCC=6622ヤード、パー72)

 首位の田中選手は身長151センチと小柄ですが、下半身が安定して軸がブレず、効率良く球を飛ばしています。体の使い方が上手で無駄な動きがありません。朝の練習場から適度な緊張感を持って、いい集中力でプレーしました。唯一12番の第1打で力んで左にいきましたが(結果はパー)、堂々と回っていました。オールラウンダーで、ラフからのショットやウェッジもうまい印象です。

 初優勝が懸かる最終日は、3打のリードでも相当な重圧を感じるはずです。ただ、この日のプレーを見る限りはプレッシャーを楽しむタイプなのかなとも思います。古江選手、西郷選手と若手同士の最終組というのも、田中選手にとってはやりやすいのかもしれません。

 プロ初優勝を狙う3人(古江はアマチュアで昨年ツアー優勝)が、いい意味のライバル関係で競り合う場面が見られそうです。他の上位勢では、首位と4打差にいる鈴木選手、酒井選手は大会の歴代優勝者。実力者たちの追い上げにも注目です。(プロゴルファー、アース製薬所属)

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