石川遼&有村智恵&青木瀬令奈らキャディーら裏方支援 クラウドファンディング開始


石川らによるクラウドファンディング設立を発表したHP(READYFORページより提供)

石川らによるクラウドファンディング設立を発表したHP(READYFORページより提供)

 プロゴルファーの石川遼(28)=カシオ=、有村智恵(32)=日本HP=、女子ツアーのプレーヤーズ委員長・青木瀬令奈(27)=マツシマHD=が21日、新型コロナウイルスの影響で経済的な損失を受けたトーナメント業務従事者を支援する基金「トーナメント・プレーヤーズ・ファウンデーション」の設立を発表した。男子ツアーの選手会長・時松隆光(26)=筑紫ケ丘GC=、宮里優作(40)=フリー=の賛同を得て、キャディーら裏方支援のため、クラウドファンディングを通じた寄付金集めも開始した。

 コロナ禍にあえぐ日本ゴルフ界を救うため、国内男女のトッププロが手を組んだ。国内男女ツアーは3月以降、新型コロナの影響で中止が相次ぐ。選手だけでなく、キャディーやギャラリーサービス、大会運営、プロカメラマンらも職場を失っている状況だ。石川は「ファンの皆さまと選手で一緒になって、大会関係者の皆さま、キャディーの皆さまを応援していければなと思っております」と説明した。

 財力のある米男子ツアーは新型コロナで中断中、10万ドル(約1070万円)を上限に選手、キャディーに金銭支援を行った。日本男女ツアーは金銭支援はなく、副業のアルバイトをして生活するプロキャディーも多い。有村も「今まで支えてきてくださった皆さんと、今後もともに歩んでいきたいという思いを込めて」と“相棒”を思いやった。

 クラウドファンディングは「READYFOR」(https://readyfor.jp/projects/GOLF_FUND)で、1000円から50万円までの15コース。返礼品は、選手がデザインしたオリジナルTシャツやオンラインレッスンなどがある。支援金希望者には9月上旬から申請受付して11月までに審査し、年内に給付する予定。青木は「返礼品のロゴも5人で考案しました。ぜひ観戦できることになった際には、身につけて来ていただけたらうれしいです」と話した。

 クラウドファンディング期限は8月末までで目標金額は2500万円。発起人5選手の他に渋野日向子(21)ら37選手も賛同し今後、返礼品での協力の可能性もあるという。ツアーの枠を超え、選手が主体となった初の試みに注目だ。(榎本 友一)

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