女子ゴルフで通算7勝を挙げ、昨季限りでツアーの第一線から退いた佐伯三貴さん(35)が29日、地元の広島・東広島市内で若手プロ4人を熱血指導した。「全員(ツアーで)勝たせます」と、指導者としての抱負を語った。
今年から第2の人生を歩む佐伯さんは、田中瑞希(21)、菅沼菜々(20)らの練習を鋭いまなざしで見守った。「いろんなことをやりたがる年でもあるので、しっかり根を生やして基本に戻れるところを作ってあげたい。課題を持ち帰ってほしい」。ゴルフノートの重要性を説き、自らも気づいたことを記す。教えることは「難しい」としながらも、「信頼してもらえるよう、自分も一緒に成長していきたい」と見据えた。
2007年にフジサンケイレディスでプロ転向後112日目で当時の史上最速優勝を記録。パットを武器に活躍した名手は「一人の女性としてどこに出しても恥ずかしくないように育ってもらいたい」と後輩に期待した。今後は母校・東北福祉大でも指導に携わる予定だという。(岩原 正幸)