V3目指す笹生優花は39位発進 イーグルも中断もカエルも「それがゴルフ」


10番、ティーグラウンドで笑顔を見せる笹生優花(代表撮影)

10番、ティーグラウンドで笑顔を見せる笹生優花(代表撮影)

 ◆女子プロゴルフツアー ゴルフ5レディス 第1日(4日、岐阜・ゴルフ5CみずなみC=6571ヤード、パー72)

 ツアー史上3人目の開催3試合連続優勝の期待がかかる笹生優花(19)=ICTSI=は1イーグル、1バーディー、2ボギーの71で回り、首位と6打差の39位スタートとなった。葭葉ルミ(27)=富士住建=が7バーディー、ボギーなしの7アンダーで回り、首位に立った。

 笹生は前半9ホールを1バーディー、2ボギーの1オーバーと出遅れたが、後半のスタートホールで一気に挽回した。10番パー5(471ヤード)。残り210ヤードの第2打をピン右1メートル弱につけてイーグル。今季4戦目で早くも3つ目のイーグルを奪い、スコアを1アンダーとした。新型コロナウイルス感染拡大の影響で開幕が大幅に遅れた今季、新人の笹生は開幕戦のアース・モンダミンカップ(6月)で5位になると、その後のNEC軽井沢72(8月)、先週のニトリレディスで見事に連続優勝。獲得賞金は5904万円で賞金女王争いでスタートダッシュを決めた笹生はイーグル数ランクでも2位タイに2差をつけて“独走”。圧倒的な攻撃力を持つ。

 「イーグルは気分的にいいけど、それで調子が上がることはありません。イーグルもバーディーもボギーもダブルボギーがあるのもゴルフです」と19歳はひょうひょうと話した。

 この日は、雷雲接近のため午前11時12分に競技中断で午後1時28分に再開。笹生がホールアウトしたのは日没が迫る午後5時45分。その後、練習場に直行した。「長い一日でした。でも、それもゴルフです」

 ラウンド中、苦手なカエルが目の前を横切り、思わず苦笑い。「びっくりしたけど、自然の中でプレーするので、それもゴルフです」

 2007年の全美貞(韓国)、2019年鈴木愛に続いてツアー史上3人目の開催3試合連続優勝の期待がかかるが、自身は冷静そのもの。「毎回、優勝することは簡単ではありません。予選通過ラインぎりぎりなので、まずは予選通過することです」。ホールアウト後は夕闇の中、練習場へ直行。笹生はあくまで自然体で冷静だった。

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