横峯さくら妊娠「仕事と子育て両立」来年後半復帰 米ツアー初勝利&日本ツアー永久シード目指す


妊娠を公表した横峯さくらはふっくらしたおなかに手を当てほほ笑んだ(マネジメント会社提供)

妊娠を公表した横峯さくらはふっくらしたおなかに手を当てほほ笑んだ(マネジメント会社提供)

 日本女子プロゴルフツアー通算23勝で2009年賞金女王の横峯さくら(34)=エプソン=は8日、第1子を妊娠したことを発表した。妊娠5か月で来年2月下旬に出産予定。日米両ツアーでプレーしている横峯は本年度は米国の産休制度を活用し、来年後半に競技復帰を目指す。ママさんゴルファーとして、米ツアーでは念願の初勝利、日本ツアーではあと7勝に迫った永久シード(通算30勝)獲得という目標を明かした。

 14年4月、当時メンタルトレーナーだった森川陽太郎さん(39)と結婚を発表してから6年。横峯は母親になる喜びをファンに伝えた。「新しい命を授かることができました。米ツアーで活動していた際にプロゴルファーと子育ての両立をしている他国のプロの皆さんを見てきたことがきっかけで私もあこがれを持っていました」と所属事務所を通じてコメントした。

 日本では14年大王製紙エリエールレディスを最後に優勝から遠ざかり、15年から参戦している米ツアーでは未勝利だが、このままフェードアウトする気はない。現在は安定期に入り、医師の判断のもとでプレーしているという。出産後、来季終盤には競技復帰を目指す。「今後は米ツアーで1勝、国内ツアーでの永久シードを目指し、活動していく予定です。今後も体調に気をつけて、母としてプロゴルファーとして仕事と子育てを両立していきたい」と掲げた目標は大きかった。

 横峯が米ツアーに参戦した15年頃から親子関係が疎遠になり、「絶縁した」と話していた父・良郎氏(60)も三女の妊娠を喜んだ。「うれしいね。男の子と聞いた。ありがたいことに8人目の孫になる。今年に入り、絶縁は自然と解消した。ゴルフを続けることはいいことだ。孫の世話とか、できる限り、サポートをするよ」とうれしそうに話した。(竹内 達朗)

 ◆「さくら塾」設立

 さくらは「おめでた」発表と同時にジュニア育成の「さくら塾(仮称)」の設立も発表した。所属事務所は「横峯の夢だったジュニアの育成を総合型スポーツクラブ『東京ヴェルディ』のゴルフチームとしてスタートします」と説明。詳細は今後、改めて発表される。

 ◆横峯 さくら(よこみね・さくら)1985年12月13日、鹿児島・鹿屋市生まれ。34歳。父・良郎氏が主宰する「めだか塾」で8歳からゴルフを始める。アマ時代から同学年のライバル宮里藍さんと何度も好勝負を演じた。高知・明徳義塾高卒業後の2004年にプロテストに一発合格。05年4月にライフカードレディスで日本ツアー初優勝。09年は6勝を挙げ、賞金女王に輝いた。日本ツアー通算23勝。15年から米ツアーに参戦。155センチ、51キロ。

 ◆出産後、国内ツアーで優勝した日本人選手 1988年のツアー制施行後、優勝した“ママさん選手”は5人。森口祐子(89年ヤマハカップレディスから11勝)、樋口久子(90年anクイーンズから2勝)、木村敏美(93年三越カップから10勝)、山岡明美(94年中京テレビブリヂストンレディスから4勝)、塩谷育代(01年ヴァーナルレディスから3勝)。

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