◇米女子プロゴルフツアー メジャー第2戦 ANAインスピレーション 第1日 10日、米カリフォルニア州ミッションヒルズCC、賞金総額310万ドル(約3億2860万円)、優勝46万5000ドル(約4929万円)、無観客
今季メジャー第2戦が青空の下、開幕した。日本勢のトップを切って、昨年のAIG全英女子オープン覇者の渋野日向子(21)=サントリー=が10番からスタート。4バーディー、2ボギーの2アンダー、70でホールアウトした。
上は黒いウェア、下は白い長ズボン姿の渋野は、昨年の全米女子プロ覇者のハナ・グリーン(23)=オーストラリア=と同組で回った。出だしの10番パーは、ドライバーで右フェアウェーに運び、日本のテレビクルーに笑顔で右手を振って滑り出した。アイアンでの第2打つを、ピン右2・5メートルにつけてバーディー発進した。
続く11番パー5は、ドライバーで左のラフへ。ウッドで左フェアウェーに運び、ウェッジでの3打目を右上1・5メートルにつけて、連続バーディーを奪った。
12番パー4はショットのミスが続いた。ティーショットを左の深いラフへ曲げると、アイアンでの第2打は、ボールの上っ面をたたいて5ヤード前方のラフへ。アイアンでの3打目をピン上5メートルに運ぶも、パーパットは左に外れて初ボギーを喫した。
後半は、2番パー5でウェッジでの3打目をピン左上2・5メートルにつけてバーディー。4番パー4で、ドライバーで左の深いラフへ曲げてボギーをたたいた。最終9番でウェッジでの3打目をピン右1メートルにつけてバーディー締め。
ホールアウト後のインタビューで「今年、一番良いゴルフが出来たんじゃないかと思う。出だしがバーディー、バーディーでビックリして、ボギーが来て安心しました」と明るく笑った。
4つのパー5のうち3つでバーディーを奪い「上出来」とうなずいた。ショットを思い切り振り切る場面も目立ち「そこはやっぱり気にしながらずっと回っていたので。確率は上がってきているかなと」と喜んだ。
グリーン上では、珍しくクロスハンドグリップを披露。「全英で予選落ちして、その土日から練習していた。速いグリーンになると今までパンチが入ってしまっていて。タッチを合わせにくいかなと思って。クロスで長い距離のパットが合っていて。ライン出しもしやすくて大きく外れること無く打てていたので良かった」とグリーン上での安定感に手応えをつかんだ。
厳しい日差しにサングラスを終始かけ、日傘をさすなどして対策。定由早織キャディーは今大会許可されている、手押しカートにキャディーバッグを積んで回った。11日の第2ラウンドは午後スタートとなる。「(気温)40度越えの予報なので、本当に大変だと思う。水分、塩分補給もしっかりして、頭も使いながら頑張ります」と意気込んだ。
ホールアウトした中ではブルック・ヘンダーソン(カナダ)、ダニエル・カン(米国)ら4人が4アンダーの首位に並んでいる。