日本女子プロゴルフツアーのメジャー、日本女子オープン(10月1~4日、福岡・ザ・クラシックGC)に23日までに岩井明愛(あきえ)=埼玉栄高3年=、千怜(ちさと)=埼玉栄高3年=の双子の姉妹がそろって出場を決めた。国内最高峰のメジャーで、双子の姉妹の同時出場は極めて異例となる。
今月1日の最終予選会で、姉の明愛は通算2オーバーの38位で出場権を獲得。妹の千怜は5オーバーの66位で惜しくも圏外だったが、新型コロナウイルスの影響による外国人選手の欠場もあり、繰り下がりで出場権を手にした。双子の姉妹がそろって国内最高峰のメジャー出場となるが、大会主催の日本ゴルフ協会関係者は「そうしたデータは公式な記録としては残していないので。正確に全大会を確認することは難しいですね」と話す。
日本女子プロゴルフ協会によると、双子の女子プロは、プロ野球ソフトバンクコーチの久保康生氏の娘・啓子(2008年入会)&宣子(のりこ、10年入会)、池内絵梨藻&真梨藻(ともに10年入会)、本山恵子&裕子(ともに1991年入会)の3組がいる。いずれの姉妹も、日本女子オープンへの同時出場はまだないという。
ともに8歳でゴルフを始め、プロを目指す岩井姉妹がプロのツアーに同時に出場するのは、18年6月のヨネックスレディス以来2度目となる。顔も背格好も、声もよく似ている仲良し姉妹だが「双子の妹の千怜とそろっての出場なのでスゴくうれしいです。二人で予選を突破して、多くの方に岩井双子姉妹を覚えてもらえるように笑顔で全力プレーをします!」と姉の明愛は意気込んだ。
妹の千怜も「3回目の挑戦でやっと出場することができ、しかも双子の姉の明愛とそろっての出場なので、喜びと幸せの気持ちでいっぱいです! 本選では明愛と共にたくさんの方が元気になるような笑顔で高校生らしい全力プレーをします!」と力を込めた。無観客の大舞台で、埼玉出身の岩井ツインズがアマチュア旋風を巻き起こす。