初の秋開催のマスターズ 松山英樹は初日自己最少の4アンダー、68で暫定4位「粘り強くできたらいい」


 ◆米男子プロゴルフツアー メジャー第3戦マスターズ第1日(12日、米ジョージア州オーガスタナショナルGC=7475ヤード、パー72)

 7年連続9度目の出場の松山英樹(28)=LEXUS=は5バーディー、1ボギーの4アンダー、68をマーク。日本人最多6度目で、予選ラウンドでは自身初めてとなる60台をたたき出し、暫定4位と好位置につけた。

 10番パー4から午前7時21分(日本時間12日午後9時21分)にティーオフ。アイアンでの第2打をグリーン左手前に外したところで「悪天候のため中断」となった。激しい雷雨に襲われ、約3時間後に再開となった。

 晴れ間の広がった再開直後の第3打をピンそばに寄せ、パーで滑り出した。風は穏やかで、雨で柔らかくなったグリーンに対し、得意のアイアンで攻めて序盤から多くのバーディーチャンスを作った。13番パー5で、3打目を60センチにつけてバーディーを先行。続く14番パー4も、アイアンでの第2打をピン左につけて伸ばし、2アンダーで前半を折り返した。

 後半もショットの好調を維持。ただ、雨で速さの出ていないグリーンに苦戦し、2番パー5は3パットのパー。続く3番では、2メートルを沈めてバーディーを奪った。5番パー4は、3メートルのパーパットが左に一筋外れてボギー。8番パー5は、残り60ヤードからの3打目をスピンをかけてピン横1メートルにつけて伸ばした。最終9番も3メートルを沈めて、連続バーディーフィニッシュを決めた。

 米ツアー5勝の日本のエースは初日自己最少の68で、首位と3打差の暫定4位。日本男子悲願のメジャー初制覇に向けて好発進を切った。ホールアウト後のインタビューでは「全体的にかなり悪かったんですけど、グリーンがソフトだったので。そこでミスをしても、チャンスにつけられたり、プラスに変えられたことはすごく良かったなと思います。そんなにすぐに直ると思っていないので、今日みたいに粘り強くできたらいいかなと思います」と厳しい表情で振り返った。

 早藤将太キャディーと飯田光輝トレーナーとともにすぐに練習場へと向かい、第2ラウンドへ向けてショット、パットともに入念に調整した。雷雨での中断もあり、第1ラウンドは日没順延となった。45人がプレーを終えられていないが、メジャー初制覇を目指すポール・ケーシー(英国)が、7アンダーの暫定首位に立っている。

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