◆報知新聞社後援 女子プロゴルフツアー メジャー JLPGAツアー選手権リコー杯 最終日(29日、宮崎CC)
渋野日向子(22)=サントリー=は71で回り、6アンダーで今季最高の3位で終えた。心配された右足裏の痛みは「全然なかった」といい、内容面でも「1番の3パットを考えたら、今季最高の位置であがれて良かった。ポジティブに考えられるようになってから、一打でも二打でも減ってきている。1週間で実感した」と前向きに語った。
6月の国内開幕戦や、前回覇者として迎えたAIG全英女子オープンの予選落ちなど苦しんだ2020年を「2019年よりも価値ある1年」と振り返った。「米ツアーで2か月戦って、去年の絶好調の後からゴルフに対する考え(の変化)であったり、やりにくさを感じながらやっていた。そういう経験をしないと前に進めない。“戻りたい”という感情から“作り上げていく”に変わった」と改めて心境を口にした。
年内ラストとなる12月10日からの全米女子オープンに向け「かなりハードな練習ラウンドになる」と見据えた。予選ラウンドは2コースを使用するため、開幕前日まで4日連続の練習ラウンドを計画中だ。「自分らしいプレーが、また米国でできるように。日本でも少しずつ調子が良くなってきている。予選通過を目指していきたい」。激動の20年を過ごし、成長した姿を海の向こうから示す。