◆男子プロゴルフツアー 最終戦メジャー 日本シリーズJTカップ 第1日(3日、東京・東京よみうりCC=7023ヤード、パー70、報知新聞社主催)
第1ラウンド(R)は池田勇太(34)=フリー=が2イーグル、4バーディー、2ボギーの6アンダー64をマークし、単独首位発進を決めた。「大満足。最終戦にふさわしい、いいゴルフができた」と振り返った。
2つのパー5でイーグルを奪い、スコアを伸ばした。6番は210ヤードの第2打を4アイアンでピン左2メートル、17番は201ヤードを5アイアンでピン左3メートルにつけて沈めた。「調子は試合を重ねる度に良くなっている感じだった。不安なくできた」。本来のゴルフが、今季6戦目にして最終戦の日本シリーズに間に合った。
新型コロナウイルスの影響で、多忙続きの一年だった。選手会の副会長兼事務局長としてツアー開催に奔走し、時松隆光(27)会長を支えてきた。多い時は一日6回のリモート会議に参加し、十日に1回、ゴルフができるかどうかだった。「今年は日本シリーズに出られないかなと思った。一つ一つクリアしながらここに帰って来られたことがうれしかった。そういう気持ちで臨めている」。2週前のダンロップフェニックスで8位に食い込み滑り込んだ、12年連続12回目の出場だった。
2009年日本プロでの初優勝から昨年のミズノオープンまで毎シーズン勝利を重ねてきた。今大会を制すれば尾崎将司の15年に次ぐ単独2位の12年連続優勝になる。「すごくそれは僕も思うものがある。試合数が少ない中でもなんとか、自分が優勝する姿をファンや応援してくれる人に見せたいし、結果としてそこにつながっていけばうれしい」。09年日本プロ、14、17年日本オープンに続くメジャー3冠で連続勝利を来季へつなぐ。