１２番、グリーンのラインを読む岩田寛。通算７アンダーで単独首位に立った
◆男子プロゴルフツアー 最終戦メジャー 日本シリーズＪＴカップ 第３日（５日、東京・東京よみうりＣＣ＝７０２３ヤード、パー７０、報知新聞社主催）
首位と１打差の３位で出た岩田寛（３９）＝フリー＝が２バーディー、２ボギーの７０で回り通算７アンダーで単独首位に浮上した。１５年７月の長嶋茂雄招待セガサミーカップ以来、５年ぶりのツアー通算３勝目＆メジャー初制覇へ王手。「我慢のプレーだったので（順位は）驚いている」と静かな男は珍しく声を弾ませた。
小雨が降り、気温６度の悪条件下で「球が飛ばなくて」と前半は２つ落としたが、折り返しの１０番でリーダーボードを見ると「結構アンダーパーで回っている」とギアが入った。１２番で初バーディー、１７番でもグリーン手前からのアプローチでピンそば１メートルに寄せてバーディーを奪い「回りながら良くなった」とうなずいた。
最終日を単独首位で迎えるのは０８年４月のつるやオープン（３位）以来、約１２年ぶりで「今は不安。ポジティブなことは言えない」とぼやきつつも、切れ長の目は燃えていた。（宮下 京香）