日本ゴルフツアー機構の青木功会長(78)は6日、新型コロナウイルスの影響で、6試合の無観客開催にとどまった2020年を総括した。1月のSMBCシンガポールオープン開催後、4月に国内開幕戦の予定だった東建ホームメイトカップから11試合連続の中止。PCR検査費用負担などの努力を重ね、9月のフジサンケイクラシックから再開。「今年は1試合もできないんじゃないかと思う時期もありました。開催していただいた6試合のスポンサーさんには大変感謝しています」と話した。
金谷や石坂、小斉平ら20代前半の若手が台頭した。「今後2、3年での世代交代の可能性を感じます」。21年のツアーに観客を入れたい意向はあるが「来年、発表されるゴルフ5団体のガイドラインに沿って検討したい」と話す。続けて「選手のコロナへの意識と責任感は高い。終息するまでそれを続けてほしいです」と願った。
20年最終戦の日本シリーズJTカップも、ゴルフ関連5団体のガイドラインに基づき、多くの新型コロナ感染症対策が施された。選手やキャディーら計240人が事前にPCR検査を受け、「全員陰性」で大会に参加。会場内では3密を避け、マスクの着用、消毒が徹底された。昨年まではクラブハウス内に設置されたプレスセンターも屋外の換気扇付きの仮設テントに設置。また、会場内のアルバイトとボランティアも例年の約800人から今年は約160人と最小限に変更。コロナ流行の「第3波」が心配される中、無事に大会を終えた。(榎本 友一)