「キンクミ」が67で5アンダー ぎっくり腰発症も「逆にショットが良くなった」


金田久美子

金田久美子

◆女子プロゴルフツアー Tポイント×ENEOS 第1日(19日、鹿児島・鹿児島高牧CC=6424ヤード、パー72)

 ツアー1勝の金田久美子(31)=スタンレー電気=が1イーグル、3バーディー、ボギーなしの67をマークし、5アンダーでホールアウト。13番でイーグルを奪い、17番パー3では第1打を8アイアンでピン手前1メートルに寄せてバーディーを奪うなどスコアを伸ばした。「反省するところはない。最後まで集中を切らさずにプレーできた」とうなずいた。

 今年初戦、ダイキンオーキッドレディス(予選落ち)初日のプレー中にぎっくり腰を発症したことを明かした。「歩くのも、しゃがむのも痛かった」。棄権も頭をよぎったが、痛み止めを服用しながら懸命にプレー。その後、病院に通い、針治療をしたことで痛みがなくなり回復。さらに腰を痛めたことで「腰をかばうように(スイング)して。逆にショットが良くなったのかな」と力が抜けて持ち味の精度の高いショットを取り戻すことにつながったという。

 02年リゾートトラストレディスで、ツアー史上最年少12歳9か月でデビューし「元祖天才少女」と呼ばれた。あれから19年。17年からシードを手放し、今年は19年の最終予選会113位で出場権がなく、出場試合は限られる。2011年フジサンケイレディス以来、約10年ぶり2勝目に向け「変な力みをなくして欲をかかずにプレーしたい」。華やかなルックスから「キンクミ」の愛称で親しまれる実力者が、復活Vへ突き進む。

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