小平智は大堀裕次郎キャディーのサポートで71と粘って55位浮上


◆米男子プロゴルフツアー ホンダ・クラシック 第3日(20日、米フロリダ州PGAナショナル=7125ヤード、パー70)

 日本勢で唯一予選を突破した米ツアー1勝の小平智(31)=Admiral=は、58位で出て4バーディー、5ボギーの71で回り、通算2オーバーの55位へと浮上した。首位とは12打差。

 16ホールで池が絡むツアー屈指の難コースで、第3ラウンドは風が強く難易度が上がった。小平も前半はショットで苦しみ、いずれもパーオンを外した1番、2番、6番、7番でボギーをたたいた。8番パー4で、7メートルの下りのスライスラインを沈めて初バーディーを奪取。前半は3つスコアを落として折り返した。

 後半は11番は2メートル、12番は4メートルを沈めて連続バーディー。14番はパーオンならず、3オン2パットのボギーとした。「ベア・トラップ」の愛称を持つ15、16、17番の池からみの難易度の高い名物3ホールで見せ場を作った。圧巻は154ヤードの池越えの15番パー3だった。アイアンでの第1打で果敢に攻めてピン手前4メートルにつけ、バーディーを奪い、笑顔で喝采を浴びた。

 ホールアウト後のインタビューでは「出だしから流れが悪くて、もどかしい感じだったんですけど。今週のキャディーは面白い人なので、楽しい話をしてくれたりして、切り替えさせてくれた。後半何とか少し戻ってこれたかなと思います」と振り返った。

 今週は、日本ツアーを主戦場とするプロゴルファーの大堀裕次郎(29)=フリー=がバッグを担いでいる。「仲の良い後輩。(フロリダ州の)オーランドに合宿がてら来てくれて、『1試合担ぎたいです』と言ってくれたので、この試合になった。関西の方で話が面白いので、あんまり良いスコアじゃなくても、笑いながらゴルフができているので良かったです」と小平は感謝した。シード最終シーズンとなることもあり「明日もすんなりと終わりたいなと思います」と粘り強く上位を目指す。

 69で回ったマット・ジョーンズ(40)=豪州=が、10アンダーの単独首位。約7年ぶりのツアー2勝目に王手をかけた。

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