◇男子プロゴルフツアー メジャー第1戦 日本ツアー選手権森ビル杯 第1日(3日、茨城・宍戸ヒルズCC西C=7387ヤード、パー71)
2021年国内メジャー第1戦は、男子では今季初となる約1000人を目安に有観客で行われている。ツアー通算17勝の石川遼は5バーディー、4ボギーの1アンダー、70をマーク。首位と5打差の暫定20位でホールアウトした。
5月にツアー初勝利を挙げた片岡尚之、アマチュアの杉原大河(東北福祉大4年)と同組で午前9時30分に1番からティーオフ。大勢の観客を引き連れて歩いた。519ヤードの2番パー5でバーディーを先行させた。5アイアンでの第1打を左ラフに入れたが、アイアンでの第2打をピン上1・5メートルにつけてバーディー。約100人のギャラリーから拍手を受け、帽子のツバに手を当てて応えた。
402ヤードの5番パー4で、フェアウェーからのアイアンでの第2打をグリーン左に外し、3打目のアプローチが5メートルショートしてボギー。それでも、続く588ヤードの6番パー5で取り返した。フェアウェー右から2アイアンでの2打目をグリーン右のカラー20メートルへと運び、バーディーを奪った。
16番パー3は、7アイアンでピン上3メートルにつけて伸ばした。コース名物の難関ホール17番パー4では池越えのアイアンでの第2打をピン1メートルに絡めてバーディー。最終18番では、右の深いラフからの第2打を、この日から投入した7ウッドで180ヤード先のグリーン右のラフへと運んでパーセーブした。
フェアウェーが狭く、ラフは深く、グリーンは硬くて速いツアー屈指の難コース。石川は過去7度出場で15位が最高で、4度の予選落ちとツアー屈指の鬼門で、初日のアンダーパーは「70」で回った2010年大会以来2度目となった。ホールアウト後は「ミスの多いラウンドになってしまった。フェアウェーからアイアンを打つ機会が少なかった。何とかアンダーパーで終われたのでいい終わり方はできた」と安どの表情で振り返った。
メジャーの全米オープン(17日開幕・トーリーパインズGC南C)に向けて渡米前最終戦。この日から4アイアンに変えて7ウッド、5ウッドに変えて2アイアンをバッグに入れた。2アイアンはティーショットで多用し、向かい風の中で低い球で距離を稼いだ。「ラフから7ウッドを打つことが多かったですね。最終ホールで感じがつかめつつある。2アイアンも、6番で向かい風の中で右のカラーに少しスピンの少ない球で打てた。2本とも良い仕事をしてくれましたね」と手応えをつかんだ。
第2ラウンドに向けては「(3番、13番の)パー3のティーショットをミスをして、もったいなかった。(231ヤードの)7番以外は7アイアンや8アイアンといったミドルアイアンで打てるので非常に貴重」とショートホールでのスコアメイクを課題に挙げた。