41歳の竹谷佳孝、ツアー最少タイ後半28で首位発進「自分でもビックリ」


2番、ティーショットを放つ竹谷佳孝。通算6アンダー1位

2番、ティーショットを放つ竹谷佳孝。通算6アンダー1位

◆男子プロゴルフツアー メジャー第1戦 日本ツアー選手権森ビル杯 第1日(3日、茨城・宍戸ヒルズCC西C=7387ヤード、パー71)

 2014年大会覇者の竹谷佳孝(41)=エー・エム・エス=が7バーディー、1ボギーの65をマーク。6アンダーで15年11月以来2度目の単独首位発進を決めた。10番からの後半9ホールで、詳細な記録の残る1985年以降ではツアー史上最少ストロークに並ぶ「28」の猛チャージ。7年ぶりのツアー2勝目に、満身創痍(そうい)のベテランが最高のスタートを切った。ツアー通算3勝の矢野東(43)=ラキール=が1打差の2位。

 大会最小兵169センチの歴代王者が、記録的な猛チャージを演じた。竹谷が後半ツアー最少に並ぶ「28」をたたき出し、今季初の有観客試合初日の主役となった。「自分でもビックリです。ティーショットもアイアンショットも良くなくて不安で。男子ツアーで3本の指に入る難しいコース。丁寧にやるしかないと思っていた」と苦笑いで振り返った。

 転機は9番だった。第1打は「ドライバーで右手が滑って」250ヤード先の左の林へ入れてボギー。そこで「守りの意識じゃダメだ。振り抜く感じで行こう」と攻めに出た。10番はグリーン右手前からチップイン。11番は6アイアンで50センチにつけ、12番はウェッジでの2打目をピン左1メートルにつけた。13番は7アイアンで手前4メートルにつけ、14番は左手前のカラーから5メートルをねじ込んだ。怒とうの5連続バーディーで単独首位に立ち、喝采を浴びた。

 プロ16年目のベテラン。長年けがに悩まされ、テーピングが代名詞だ。高校までに腰、左膝、左手首を負傷。首や手首痛の影響で17、18年は賞金シード落ち。首の付け根痛は完治せず、この日もテーピングをしてプレーした。右肘も今年1月に痛め、痛み止めの薬を服用中で「手術を考えている」という。それでも2児のパパは不惑を迎え、「けがは自分の一部。仕方ないと思って慣れました」と泰然自若の精神が芽生えた。

 今季平均パットは1・7416でツアー4位。5月のアジアパシフィックオープン・ダイヤモンドカップで8位に入った。「痛いところが減って、自分のゴルフが出来るようになってうれしい」とうなずく。

 自己最多に並ぶ5連続バーディーは“吉兆”でもある。14年大会最終日の9番から13番まで5連続バーディーを奪い、プロ9年目で悲願の初Vをつかんだ。初V&2勝目がともに日本タイトルならばツアー史上4人目。2勝とも今大会となれば初の快挙だ。修羅場をくぐった41歳がモンスターコースを再び制す。(榎本 友一)

 ◆竹谷 佳孝(たけや・よしたか)1980年1月27日、山口市生まれ。41歳。山口・宇部鴻城高では野球部で1番遊撃手。脊椎分離症で断念し、九州ゴルフ専門学校に進学した18歳からゴルフを始め06年プロ転向。07年日本プロ選手権でツアーデビュー。14年の10位を最高に16年まで3年連続で賞金シードを獲得。19年に65位で賞金シードに復帰し、今季は551万40円で49位。169センチ、69キロ。家族は妻と1男、1女。

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