◆男子プロゴルフツアー ゴルフパートナー・プロアマ 第2日(21日、茨城・取手国際GC東C=6804ヤード、西C=6531ヤード、ともにパー70)
日本初のプロアマ形式の大会は予選ラウンド(R)を東と西の2つのコース(C)で開催。第2Rは、6打差の25位で出た石川遼(29)=カシオ=が東Cで8バーディー、1ボギー、この日のベストスコアに並ぶ63。通算11アンダーで5打差の3位に浮上した。大槻智春(31)=真清創設=は東Cを64で回り、初日(20日)から36ホールでのツアー最少記録を2打更新し、16アンダーで首位を守った。
最大風速17・6メートルの強風で苦しむ選手もいる中、石川が一気に上位に躍り出た。1番でアプローチでミスしてボギー発進も、4番で6メートルの下りのパット、16番では5メートルのバーディーパットを決め切るなど8バーディーと量産。この日のベストスコアタイの63で3位に浮上し、「取りこぼしもあったけど、長いパットが入ってくれた。帳尻が合ってしまったという感じ」と苦笑いした。
スタート前には予報通りの強風に「楽しみにしていた」と胸を躍らせた。オフから練習し、風対策にも生きるという「(弾道の)低いドロー」を試した。5番パー4。向かい風が吹く第2打でフルショットではなく、番手を1つ上げた7アイアンで軽めに放って球の高さや方向を調整すると、ピン手前80センチにつけてバーディー。「風の影響を受けないよう、低いドローを打った」とうなずいた。
アマチュアと同組のプレーも初日に続き2日目。アマがパットのラインを読む時に自然と助言するなど、終始「リラックス」して回り好スコアにつなげた。2019年のツアー最終戦、日本シリーズJTカップ(報知新聞社主催)以来の通算18勝目も見える好位置につけ「優勝を争うメンバーに入れるように」と闘志を見せた。(宮下 京香)