大西魁斗、日本人最速プロ初戦Vへ4打差の4位に浮上…日本生まれ米国育ちの逆輸入22歳


大西魁斗

大西魁斗

◆男子プロゴルフ ゴルフパートナー・プロアマ第3日(22日、茨城県取手国際)

 今月7日にプロ転向した大西魁斗(22)=フリー=が9打差の17位で出て1イーグル、6バーディー、ボギーなしの62。通算15アンダーで4打差の4位に浮上した。プロ初戦での優勝なら1999年の日本ゴルフツアー機構発足後、13年の松山英樹の2戦目を抜く日本人最速。日本生まれ、米国育ちの“逆輸入”の新鋭が快挙に挑む。67の大槻智春(31)=真清創設=が19アンダーで首位。

 異色のルーキーが現れた。千葉県生まれ、米国育ちの大西は548ヤードの9番パー5で見せた。第1打をドライバーで318ヤード飛ばすと、2オンに成功。8メートルのパットを決めてプロ初イーグル。米国では「とにかく飛ばしてそこから考える攻撃的なプレーが多い」と明かし、“米国式”の攻めで62と伸ばして4位に浮上。「自分のベストを尽くせた」と胸を張った。

 5歳でゴルフを始め、9歳の時に語学力と練習環境を求め、母と米ロサンゼルスに渡った。13歳になるとIMGアカデミーで5年間腕を磨いた。その後、南カリフォルニア大に進学。昨年の全米プロ覇者のコリン・モリカワらとは大学の試合で力を高め合った。

 今大会の推薦出場が決まって7日にプロ転向した。プロ初戦の優勝なら、99年以降では日本人最速記録。来季までのツアー出場権も得る。「日本でやりたいと心に決めている。ここまで来たら優勝したい」と端正なマスクを引き締めた。(宮下 京香)

◆大西が優勝すれば達成する記録

 ▽プロ初戦での優勝 99年の日本ゴルフツアー機構の発足後、日本人では最短記録。韓国の趙炳旻(チョ・ビョンミン)がプロ転向後、日本ツアー初戦で16年の関西オープンを制しているが、韓国ツアーには出場していた。

 ▽プロ転向から16日での優勝 99年以降では、13年にプロ2戦目で優勝した松山英樹の26日を抜く歴代最速記録。

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