高3アマ中沢瑠来、快挙見えた5位発進「嫌なホールも自信を持っていけた」


1番ティーショットを放つアマチュアの中沢瑠来

1番ティーショットを放つアマチュアの中沢瑠来

◆女子プロゴルフツアー ニチレイレディス第1日(18日、千葉・袖ケ浦CC新袖C=6550ヤード、パー72)

 マンデー予選会を通過して出場したアマチュアの中沢瑠来(るな)=埼玉栄高3年=が5バーディー、2ボギーの69。3アンダーで2打差の5位発進した。男子でツアー通算94勝の尾崎将司(74)に師事する新鋭がツアー史上初のマンデー予選会からアマチュアVの快挙に挑む。67で回った田辺ひかり(24)=伊藤園=と全美貞(38)=韓国=が5アンダーで首位。

 アマチュアの中沢がプロに負けじと会心プレーを見せた。グリーンが狭く精度の高いショットが求められる難コース。6番パー3でピンそば1メートル半に寄せて初バーディーを奪うと、14番では手前15ヤードのラフからチップインバーディーを決めた。中学3年時からジャンボ尾崎が主宰するゴルフアカデミーの門下生。師匠の「とにかく振れ」の教えを胸に好発進し「グリーンが狭く嫌なホールも自信を持っていけた」と喜んだ。

 同時期に開催中の日本女子アマ選手権は3度目の出場を目指したが、予選会で脱落。すぐに自ら今大会の運営事務局に電話をかけて申し込み、月曜の予選会に出場。1アンダーで通って権利を得た。

 アマチュアがマンデー予選会を通って優勝となれば88年のツアー制施行後、史上初。今秋にプロテストを受験予定の18歳は「この結果に満足はしない」と快挙に挑む。(宮下 京香)

 ◆中沢 瑠来(なかざわ・るな)2003年5月29日、埼玉県生まれ。18歳。3歳の時、父の影響でゴルフを始める。18年の日本ジュニア選手権で3位。同年、ジャンボ尾崎ゴルフアカデミー生に。2歳上に笹生優花がいる。19年、埼玉栄高に入学し、昨年9月のゴルフ5レディスでツアー初出場(予選落ち)。161センチ。

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