五輪争い明暗 星野陸也暫定24位 石川遼は最悪のスタート「セカンド以降が下手くそすぎた」


石川遼

石川遼

◆男子プロゴルフツアー 海外メジャー第3戦 全米オープン 第1日(17日、米カリフォルニア州・トーリーパインズGC=7652ヤード、パー71)

 4月のマスターズ王者・松山英樹(29)=LEXUS=は3バーディー、1ボギーの2アンダーで2差の暫定5位につけた。「69」は大会初日自己最少スコアで日本人初のメジャー2勝目へ好発進した。濃霧で開始が遅れ、36選手が終えられずに日没順延となった。東京五輪代表入りへ優位な星野陸也(25)は14ホールを終えてイーブンパー。逆転切符を狙う浅地洋佑(28)=フリー=は76、石川遼(29)=カシオ=も77と出遅れた。ラッセル・ヘンリー(米国)ら2人が4アンダーの暫定首位。

 東京五輪代表2枠目の座を巡る最終戦は初日から明暗が分かれた。圧倒的に有利な星野は午後スタートで「ショットはずっと良かった」とパー5の13番でバーディーを先行。15番、2番でラフに入れてボギーも4番で7メートルを沈めて取り戻した。イーブンパーの暫定24位。6番の3メートルのパーパットを残して日没となった。

 石川は出だしの10番で3パットのボギー。「グリーンがすごく速くて」と引きずり、3連続ボギーの最悪のスタートとなった。今大会単独4位以内が逆転五輪代表入りへの最低条件。攻めるべく47・5インチの長尺ドライバーを初投入して18番、6番は第1打を340ヤード以上飛ばして伸ばした。だが、77で予選通過もあやしくなり「セカンド以降が下手くそすぎた」と悔しがった。初出場の浅地は硬いグリーンに苦しみ、パーオン率39%と低迷。逆転切符には単独2位以内が条件だが、圏内からは9打離され「練習ラウンドと違うことだらけ」と肩を落とした。

 ◆男子ゴルフの東京五輪への道 6月20日(日本時間21日)時点の世界ランクを基準に算定する五輪ポイント上位60人が出場権獲得。〈1〉15位以内は各国・地域で最大4人〈2〉16位以下は〈1〉の有資格者を含み最大2人が出られる。大会は7月29日から4日間、埼玉・霞ケ関CC東Cで72ホールストロークプレーの個人戦で争われる。16年リオデジャネイロ五輪で初出場した日本勢は池田勇太が21位、片山晋呉が54位だった。

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