松山英樹はパットで苦戦して74でメジャー2勝目が遠のき 「流れが悪いのか何なのか…」


◆男子プロゴルフツアー 海外メジャー第3戦 全米オープン 第3日(19日、米カリフォルニア州・トーリーパインズGC=7652ヤード、パー71)

 曇天の下、4月のマスターズ王者・松山英樹(29)=LEXUS=は8打差41位で出て、グリーン上で苦しみ3バーディー、6ボギーの74と3つスコアを落とした。首位と12打差の通算6オーバーの暫定57位でホールアウトした。

 親交の深い13年マスターズ王者のアダム・スコット(豪州)との2人同組で、首位を追った「ムービング・サタデー」。左腕にテーピングを巻いた日本のエースは、1番で9メートルを沈めて幸先良くバーディー発進した。ところが、その後は奥に切られたピン位置に苦戦した。3番はピン右上15メートルから3パットのボギー。4番は第1打を左に曲げてのボギー。7番もピン左下22メートルから3パットのボギー。9番パー5は3打目の寄せを砲台グリーンの土手に1クッションさせて、1メートルにつける“技ありの一打”を見せて伸ばした。

 後半も、不規則な転がりを生むポアナ芝のグリーンへの対応に苦しんだ。12番は3パットのボギー。14番は第1打を左に曲げてのボギー。15番は、グリーン奥のバンカーからの3打目を寄せられずにボギー。パー5の最終18番は、2オン2パットで伸ばして終えた。

 フェアウェーキープ率57%、パーオン率も72%と得意のショットはまずまず。一方で計34パットと、グリーン上で決めきれずにスコアを伸ばせなかった。首位とは12打差に開き、日本人初のメジャー2勝目は厳しい状況となった。

 ホールアウト後のインタビューでは「出だしは良いパットが入ったんですけど。3番、5番とミスがありながら、良くなりそうで中々ね。流れが悪いのか何なのか。ラウンドしていると、ちょっとずつ良くない方にいっちゃうので。明日は良い方に行くように頑張りたい」などと自らに言い聞かせていた。

 通算6アンダーで、米ツアー3勝のラッセル・ヘンリー(米国)が単独首位に立っている。

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