稲見萌寧、古江彩佳、渋野日向子の五輪代表争いが佳境 有観客開催のアース・モンダミンカップ予選Rの組み合わせ


稲見萌寧(右)と古江彩佳

稲見萌寧(右)と古江彩佳

 女子プロゴルフツアーのアース・モンダミンカップは24日から4日間、千葉・カメリアヒルズCC(6639ヤード、パー72)で約2か月ぶりに有観客で開幕する。22日は予選ラウンド(R・24日、25日)の組み合わせが発表され、東京五輪代表入りを目指す稲見萌寧(もね、都築電気)は、前週のニチレイレディスで4位に入った仲宗根澄香(Sky)、久保啓子(NECネッツエスアイ)と同組に入った。

 28日の五輪代表決定までは今大会を残すのみ。日本勢は世界ランク上位2人が五輪出場する見通しでランク11位の畑岡奈紗は当確。25位の稲見は圏内の日本勢2番手を死守したい戦況。獲得ポイントの高い海外メジャーを控える、日本4番手で31位の渋野日向子(サントリー)の成績次第だが、単独3位以上に入れば日本3番手で28位の古江彩佳(富士通)を振り切り代表入りが近づく。

 日本勢3番手から逆転代表入りを目指す古江は林菜乃子(ユピテル)、村田理沙(ゼビオホールディングス)と同組。古江は今大会で優勝し、稲見が3位以下となれば、稲見を逆転する見込みで、渋野の成績次第で逆転代表入りが見えてくる。

 昨年大会覇者の渡辺彩香(大東建託)は海外メジャーの全米女子オープン(予選落ち)を終えて、日本ツアーに復帰する勝みなみ(明治安田生命)、川岸史果(加賀電子)と同組。前週のツアーで5位に入った吉田優利(エプソン)は成田美寿々、西山ゆかり(ともにフリー)と同組になった。

 昨年大会は2020年―21年シーズンの開幕戦として行われ、賞金総額がツアー史上最高の3億円(優勝賞金5400万円)に設定された今年は3月のダイキンオーキッドレディス、アクサレディス、4月のフジサンケイレディスに続き、各日5000人を上限に有観客で行われる。22日、23日の公開練習日も各日1000人を上限にギャラリーが入り、大会へ調整に励む選手に熱視線を送った。また、大会の模様は動画配信サービス「U―NEXT」では有料でのライブ配信が予定されている。

 ◇女子ゴルフ東京五輪への道 28日時点の世界ランクを基準に算定する五輪ポイント上位60人が出場権を得る。〈1〉15位以内は各国・地域で最大4人〈2〉16位以下は〈1〉の有資格者を含めて最大2人が出られる。

 日本勢はランク11位の畑岡は当確。25位の稲見、28位の古江、31位の渋野が残り1枠を懸けて争う。渋野は24日開幕の海外メジャー、全米女子プロ選手権で2位以上に入れば、稲見の成績に関わらず逆転代表入りが決まる見込み。稲見はアース・モンダミンカップ単独3位以上、古江は優勝し、稲見が3位以下の場合、逆転して五輪代表入りが近づく。

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