古江彩佳、“優勝必須”の逆転五輪代表へ「神様がどう向いてくれるか」


ティーショットを放つ古江

ティーショットを放つ古江

 女子プロゴルフツアーのアース・モンダミンカップは24日から4日間、千葉・カメリアヒルズCC(6639ヤード、パー72)で約2か月ぶりに有観客で開幕する。23日は公開練習日となっており、新型コロナウイルス感染防止策で1000人を上限にギャラリーが来場し、出場選手が調整する姿熱視線を送った。

 東京五輪の代表入りを目指す古江彩佳(富士通)は10番から9ホールの練習ラウンドで調整。昨年大会は第3日に66を出し2位に浮上した。コースの一部変更はあるが、この日はラフからのショットを入念に確認し「ラフがすごく長いイメージなので、ラフに入ってしまうことも想定しながらやりました。ショットの調子も良くなっているので試合でどれだけ集中してピンを狙っていけるか」と見据えた。

 前週のニチレイレディスでは最終日に五輪代表権を争う稲見萌寧(もね、都築電気)と同組対決に挑んだ。狭いグリーンに加え、雨の影響で水を含んだ芝に対し、パットは打ち切れない場面が見られた。結局74とスコアを伸ばせず五輪選考レースで先行する稲見に1打及ばなかった。22日は18ホールの練習ラウンド後も居残り、パッティング練習場で小技を調整し「パターはちゃんと打ち切れて、攻められるパターができたら」と力を込めた。

 五輪代表決定まで残り1戦となった。日本勢は28日付の世界ランク上位2人が五輪に出場する見通し。古江は日本勢3番手のランク28位から逆転代表入りに向け、今大会での優勝が最低条件。「私には本当に優勝しかない。自分のプレーができてベストな状態で終われたらいい。これは本当に神様がどう向いてくれるかだと思う。最後まで諦めないで、できたら」と強い決意をにじませた。

 ◇女子ゴルフ東京五輪への道 28日時点の世界ランクを基準に算定する五輪ポイント上位60人が出場権を得る。〈1〉15位以内は各国・地域で最大4人〈2〉16位以下は〈1〉の有資格者を含めて最大2人が出られる。日本勢は世界ランク11位の畑岡奈紗が当確。25位の稲見、28位の古江、31位の渋野日向子が残り1枠を懸けて争う。稲見はアース・モンダミンカップ単独3位以上で代表入りの見通し。古江は優勝し、稲見が3位タイ以下の場合、稲見を逆転する。渋野は24日開幕の全米女子プロ選手権で2位以上に入れば、稲見の成績に関わらず逆転代表入りとなる。

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