◇日本女子プロゴルフツアー アース・モンダミンカップ 第1日(24日、千葉・カメリアヒルズCC=6639ヤード、パー72)
上限5000人のギャラリーが入り、賞金総額ツアー史上最高3億円(優勝賞金5400万円)のビッグトーナメントが開幕した。東京五輪代表を狙う稲見萌寧(もね、都築電気)が3バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの73で伸ばせず1オーバー。現段階で暫定80位としている。
2つスコアを伸ばして迎えた11番パー4(413ヤード)。第1打をフェアウェー左サイドのバンカーにつかまると、2打目は5番ユーティリティーで「ミスショットした」と出せず、3打目は7アイアンに持ち替えてレイアップ。左ラフからの4打目でようやくグリーンを捉え、結局4オン、2パットで痛恨のダブルボギーとなった。その後も不穏な空気を断ち切れず、12番と難関ホールの16番もボギーでスコアを下げた。「11番でバンカーから(1打で)出なくてダボってしまって流れがずれちゃった。オーバー(パー)を打つようなゴルフの感じではなかった」と悔しがった。
ただ、18番パー5で意地を見せた。残り114ヤードの第3打を9アイアンでピンそば30センチに寄せるショットでバーディー締め。「最後は少しでもスコアを戻さないといけないと思っていて、パー5だったので最低でもバーディー(を取ろう)と思っていた。この1打は大きい」と2日目以降を見据えてうなずいた。
五輪代表決定まで残り1戦。世界ランク日本勢上位2人が代表入りの見通しで、稲見は圏内の日本勢2番手を死守したい。今大会で単独3位以上に入れば、3番手の古江彩佳(富士通)を振り切り、4番手の渋野日向子(サントリー)の海外メジャーの成績次第で五輪代表に決まる見込み。「(プレッシャーは)全くない。試合なので頑張るという感じです。まずは明日スコアを伸ばして3日間しっかり戦えるように」と無欲で挑む。
◇女子ゴルフ東京五輪への道 28日時点の世界ランクを基準に算定する五輪ポイント上位60人が出場権を得る。〈1〉15位以内は各国・地域で最大4人〈2〉16位以下は〈1〉の有資格者を含めて最大2人が出られる。日本勢は世界ランク11位の畑岡奈紗が当確で、同25位の稲見、28位の古江、31位の渋野が残り1枠を争う。古江は優勝し、稲見が3位タイ以下で稲見を逆転。渋野は海外メジャー、全米女子プロ選手権(24日開幕、米国)で2位以上に入れば、稲見の成績に関わらず代表入りの見通し。