◆女子プロゴルフツアー 海外メジャー第3戦 全米女子プロ選手権 第1日(24日、米ジョージア州アトランタ・アスレチッククラブ=6740ヤード、パー72)
2019年AIG全英女子オープン覇者の渋野日向子(22)=サントリー=は1バーディー、5ボギーの76でホールアウトした。4オーバーで、首位と9打差の暫定97位と出遅れた。
風の強まった午後に10番からティーオフ。ともにメジャー2勝のアリヤ・ジュタヌガーン(タイ)、クリスティー・カー(米国)との“メジャー女王組”でギャラリーを引き連れて回った。
フェアウェーが狭く、左右のドッグレッグの多い難コース。渋野は11番で2打目をグリーン左ラフに外し、3打目の寄せが10メートルオーバーしてボギーが先行。続く12番パー5で、2メートルを沈めて取り返した。14番はドライバーショットが左のフェアウェーバンカーに捕まってボギー。16番はドライバーショットで右のフェアウェーバンカーに入れて、3オン2パットのボギー。前半は首位と7打差の2オーバーの暫定4位で折り返した。
後半も1番で、7ウッドでの第2打をグリーン左奥のラフへ外してボギーが先行した。6番は3パットのボギーを喫した。主要なスタッツは平均飛距離が243ヤード。フェアウェーキープ率57・1%、パーオン率は66・7%と苦戦した。グリーン上もロングパットが多く計33パットとなった。
ホールアウト後のインタビューでは「もうどうにもならなかったというか、本当にショットがすごい曲がって。フェアウェーキープもすごく悪かったので、すべてにおいて残念だったなという感じです。(ショットの)縦距離が合わないのがかなり多かったので明日頑張りたい」と振り返った。
午前スタートの2日目に向けて「(2週前の)全米女子オープンよりは、パットの感じはすごく良くなってきている。それが入ってくれれば、スコアにもつながると思うので。そこに期待しつつ、あとはショットももう少し攻めるところは攻めて。割り切って守りにも入れるように」と、復調傾向のパットと冷静なマネジメントで巻き返しをはかることを誓った。
首位とは9打差での滑り出し。今大会後に発表される世界ランクをもとにした五輪ランクで東京五輪代表が決まる。世界ランク31位で日本勢4番手の渋野が同25位の稲見萌寧(21)、同28位の古江彩佳(21)を逆転するためには、今大会単独5位以内に入ることが最低条件となっている。
リゼット・サラス(米国)が、5アンダーの単独首位に立っている。